米国債(22日):10年債、4日続伸-追加緩和観測で

米国債市場では10年債が4営 業日続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)が国債購入を増やす用意 を進めているとの観測が背景にある。

2年債利回りは2日連続で過去最低を付けた。米連邦公開市場委 員会(FOMC)は21日、「必要に応じて追加金融緩和を実施する 用意がある」と表明した。FRBは22日、20億7000万ドル規模 の米国債買い切りオペを実施した。対象証券の償還期日は2013年 3月-14年4月。

スタイフェル・ニコラスのボルティモア部門で政府債トレーディ ング責任者を務めるマーティン・ミッチェル氏は、「米国債の強気ト レンドは変わっていないとの見方から押し目では買いが入っている」 と指摘。「FRBは資産購入プログラムの規模拡大を示唆した。購入 規模が大きくなれば、米国債相場は上昇するのみだ」と加えた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時4分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の2.56%。同年債(表面利率

2.625%、2020年8月償還)価格は5/32上げて100 19/32。

10年債利回りは一時、2.50%と、1日以来の低水準を付けた。 同利回りが4営業日連続で低下したのは、6月30日までの4日 間以来。2年債利回りはこの日1bp上昇し、0.43%。一時は

0.41%と過去最低に低下する場面もあった。30年債利回りは4bp 低下の3.74%。

イールドカーブ

10年債と2年債の利回り格差は2.13ポイントに縮小し、終値 ベースでは7日以降で最小となった。米景気回復の失速懸念が反映さ れた。

FOMCの声明を受けて、この日の欧州債相場は上昇。ドイツ 10年債利回りは一時、前日比12ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の2.34%と、8月24日以降で最大の下げとなっ た。

ニューヨーク金先物相場12月限は過去最高値を更新。外国為替 市場では、主要6通貨に対するドル指数が3月以来の低水準に低下し た。米株式市場では、S&P500種株価指数が0.5%安。

米連邦住宅金融局(FHFA)が22日発表した7月の米住宅価 格指数は前年同月比3.3%低下し、8カ月連続のマイナスとなった。 差し押さえ物件が市場にあふれていることが背景にある。前月比では

0.5%低下。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は

0.2%低下だった。

相場の上昇見通し

プライマリーディーラーの一角であるロイヤル・バンク・オブ・ カナダの米国債トレーディング責任者、トーマス・トゥッチ氏は、住 宅価格指数について、「価格下落に対するFRBの懸念を反映してお り、量的緩和の可能性を高めることになる」と指摘。「米国債相場は ここから上昇するはずだ」と述べた。

2年債利回りは、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の上 限を18bp上回った。前日の格差は17bpと、2008年12月15 日以来で最小だった。

FOMCは21日の声明で、「景気回復を支援し時間をかけてイ ンフレを責務と一致する水準に戻すため、必要に応じて緩和措置を追 加する意向だ」と記した。

ジャン・ハッチウス氏らゴールドマン・サックス・グループのエ コノミストは、FOMC声明発表後のリポートで、FRBが次回のF OMC会合で少なくとも1兆ドル規模の米国債を購入する方針を示す と予想している。

原題:Treasury 10-Year Notes Rise for Fourth

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