欧州株:続落、サンタンデールとダイムラー安い-景気先行き悲観

欧州株式相場は続落し、約1 カ月ぶりの大幅安となった。主要国の中央銀行が追加緩和を必要 とする景気悪化を示唆したため、悲観的な見方が広がった。

スペインのサンタンデール銀行は2.9%下げた。クレディ・ スイス・グループが同銘柄の投資判断を引き下げたことが嫌気さ れた。ドイツの自動車メーカー、ダイムラーは1.7%安。ダイム ラーがイタリアのフィアットのトラック・トラクター部門に対し て買収を「打診」したとのイタリア紙レプブリカの報道が売りに つながった。

一方、英たばこメーカー、インペリアル・タバコ・グループ は高い。同社が今年度のたばこ部門の純利益が増加するとの見通 しを示したことが買いを誘った。

ストックス欧州600指数は前日比1.4%安の261.19。同指 数は4月に付けた年初来最高値からは4%下げている。

ウニクレディト・リサーチのシニア株式ストラテジスト、タ モ・グリートフェルド氏(ミュンヘン在勤)は「FRBが景気減 速への対応でどれほどの追加措置を必要としているかが懸念され ている」と述べ、「今後数カ月の景気先行指数がまったく改善しな いとの見方から、われわれは株式に対する慎重な姿勢を維持して いる」と語った。

さらに「2011年にかけて欧州諸国の財政を圧迫しかねない政 治的なリスクがまだ残されており、株式相場を圧迫するだろう」 と続けた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が前日の連邦公開市場委員 会(FOMC)後の声明で、「必要なら追加金融緩和の用意がある」 と、新たな景気浮揚策実施を示唆した。イングランド銀行(英中 央銀行)がこの日発表した金融政策委員会(MPC)の議事録で、 政策担当者らが景気刺激に向けた追加刺激策実施に近づいたこと が明らかになった。

サンタンデール銀の終値は9.46ユーロ。クレディ・スイス は同行に対する投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュート ラル」に下方修正した。44.85ユーロで終了したダイムラーを中 心に自動車株も総じて下げた。