トウモロコシ、小麦から「バトン」引き継ぐ-穀物相場の上昇けん引へ

ラボバンク・グループは、トウモ ロコシが10-12月(第4四半期)に穀物や油糧種子の相場上昇をけん 引し、小麦の上昇率を上回るとの見通しを示した。ラニーニャ現象の影 響によりアルゼンチンとブラジルが乾燥した天候に見舞われ、供給が抑 制され在庫が取り崩されるためとしている。

ラボバンクの農産物商品アナリスト、ウェイン・ゴードン氏は21 日、シドニーからの電話インタビューで「バトンは小麦からトウモロコ シに渡された」と指摘。相場の反発は「すべて天候要因によるものだ」 との見方を示した。

ロシアの干ばつやカナダの洪水の影響で穀物に被害が及んだことを 受け、小麦相場は6月初め以降、最大2倍に高騰し、トウモロコシ相場 も2年ぶりの高値に達した。米農務省によると、飼料用小麦の代替とし てトウモロコシの需要が拡大するため、世界のトウモロコシ在庫は来 年、2007-08年以来の低水準に落ち込む見通しだ。

ゴードン氏は、小麦に被害を与えた天候リスクの影響はトウモロコ シに関しては広範囲に及んでいないと指摘。在庫が消費と比較して低水 準に落ち込むリスクもあるとの見方を示した。小麦価格がトウモロコシ の約2倍の水準に上昇したことを受け、同氏は8月30日、小麦とトウ モロコシの価格差が縮小することを的確に予測していた。