仙谷氏:ハイレベル協議で事態打開模索-中国漁船問題(Update2)

仙谷由人官房長官は22日午前の 会見で、中国漁船と海上保安庁の巡視船との衝突事件で漁船の船長が 逮捕され中国が抗議していることをめぐり、国連総会のためニューヨ ーク入りする菅直人首相と中国の温家宝首相による首脳会談を含め たハイレベルの協議で打開への道を模索していく必要があるとの認 識を明らかにした。

仙谷氏は、中国の温家宝首相が漁船の船長を釈放しなければ中国 は一段の措置を講じると述べたと国営の新華社通信が報じたことに ついて、「報道は承知しているが中身は確認できてない」と述べた。 その上で、「大局的、戦略的な話を含めて、できれば早急にハイレベ ルの話し合いが行われた方がいい」と指摘した。

ニューヨークでの日中首脳会談については「それも一つのケース だと思う。首相と外務省に委ねてチャンスがあればその種のアクショ ンに出てもらえればと思っている」と述べ、可能なら日本側から打診 すべきだとの考えを示した。その上で「他にも何らかの方法があるの かないのか、それは早急に首相が飛行機で飛び立った前後も含めて模 索をするべきだろう」とも述べた。

これに対し、菅首相は同日午後、官邸で記者団に対し、ニューヨ ークでの日中首脳会談の可能性に関しては「今、特に新たな予定を考 えているかということであれば、特に新たな予定は考えていない」と 語り、現時点での会談実現に否定的な見方を示した。

仙谷氏は、今後の対応について「粛々と国内法で静かに手続きを 進めなければならないということもまた国家としては大事なこと」と 指摘。「大局的な政治的な判断をしつつ、国内法的な処理を進めてい くということになるのだろう」とも語った。

一方、中国英字紙チャイナ・デーリーは、温首相は国連総会の場 で、菅首相とは会談しないと報じた。中国外務省の姜瑜報道官の話を 引用し、中国漁船船長の逮捕をめぐる2国間の問題が理由としている。

--取材協力Victoria Richards, Stanley James Editor: Hitoshi Sugimoto, Takeshi Awaji

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