米住宅ローン担保証券の投資家、借り換え見込み薄の証券に資金シフト

米政府保証付きの住宅ローン担保 証券(MBS)の投資家は、借り換えが困難かそれに消極的な住宅所 有者のローンに裏付けされた証券に資金をシフトしている。金利を過 去最低水準付近に維持することを米連邦準備制度理事会(FRB)が 後押しし、ローン借り換えが増えたことが背景。

住宅ローンの借り換えは債券保有者に損失をもたらす恐れがある。 想定したよりも早い時期に償還を迎える可能性があるためで、特に比 較的高い金利分の受け取りを見込んで額面を上回る資金を投じた投資 家に不利となる。

FTNファイナンシャルによると、平均残高が8万5000ドル(約 720万円)未満の30年物住宅ローンを裏付けとするファニーメイ(連 邦住宅抵当金庫)保証のMBS(表面利率5.5%)は、価格が指標と なる証券に比べて額面1ドル当たり2.4セント高い水準に上昇した。 この格差は、7月後半の1.1セントから2倍強に広がった。

投資家は、残高が比較的小さい住宅ローンを担保にした証券の購 入を図ろうとしている。こうしたローンの借り手は規模が大きめの借 り手ほど、借り換え後の月間返済額減少による恩恵を受けられないた めだ。借り換え申請が1年4カ月ぶりの高水準に増加する中で、残高 が少ない住宅ローンを裏付けとする証券のプレミアムは全般的にみて、 少なくとも2004年以降最高の水準に上昇している。

アビバ・インベスターズのポートフォリオマネジャー、ビル・ベ ミス氏は「期限前返済のプロテクションはこれまでよりはるかに価値 がある」と述べた。また、ここ数カ月以内に実行されたローンを裏付 けとする証券への投資に積極的な姿勢も示した。こうしたローンの借 り手がすぐに借り換えを望む公算は小さいためだとしている。

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