キョーリン株急反落、沢井薬によるTOB実現性を疑問視-前日大幅高

中堅医薬、キョーリン製薬ホール ディングスの株価が急反落。沢井製薬が同社の株式5%弱を取得し、T OB(株式公開買い付け)による買収にも意欲を見せているとの一部報 道で前日は大幅高となったものの、TOBの実現性を疑問視する見方が 出て売り圧力が高まっている。

株価は前日比5.3%安の1295円まで売られた。きのうは同13%高 の1368円で取引を終えていた。

シティグループ証券の山口秀丸アナリストは21日付の投資家向け メモで、キョーリンについて「創業家の株主持ち分が多く、独立系企業 としての意識も高いため、後発品企業の傘下に入るという選択をする可 能性は極めて低い」と指摘。沢井薬についても、「時価総額はキョーリ ンを上回るものの、TOBによる完全買収に差し当たって必要と考えら れる1200億円を調達するのは容易ではなかろう」としている。

18日付の日本経済新聞朝刊によると、沢井薬は夏場までに株式市 場を通じてキョーリン株を約60億円で取得したもよう。沢井薬はTO Bを通じた子会社化を目指しキョーリンに買収提案書を送付、9月中の 回答を求めているとしている。