マネクスG株昨年4月来安値、公募増資で1株益希薄化警戒

インターネット証券大手のマネッ クスグループ株が一時、前日比8.7%安の2万8000円と急落。昨年4 月28日以来、約1年5カ月ぶりの安値を付けた。同社は21日の取引 終了後に新株式の発行、株式売り出しによる公募増資を発表、1株価 値の希薄化を懸念する売り圧力が高まった。午前終値は6.7%安の2 万8600円で東証1部の下落率トップ。

同社リリースによると、最大で47億円(手取概算額)を調達する。 新株式発行数は14万株、売り出し株数は需要動向を踏まえたオーバー アロットメントによる追加分を含め57万3000株。公募増資後の発行 済み株式総数は313万1120株と、従来から4.7%増える。調達資金は 11年3月期中に経営権の取得が完了 予定の香港のBOOM証券グル ープへの投融資資金などに充当する意向だ。

一方、4-9月期(第2四半期)末に1株当たり300円の配当を 行う方針とも発表。期末、年間配当は未定としている。前期は年700 円だった。

同社の最近の売買高を見ると、前週末17日に1万509株と約2カ 月ぶりに1万株を超え、21日には2万1482株と倍増していた。きょ う午前は2万8013株と、過去半年の1日当たり平均4480株の6倍以 上に膨らみ、ことし最高だった1月15日の3万1339株に迫る勢い。

JPモルガン証券の辻野菜摘アナリストは21日付のリポートで、 第2四半期の予想年換算1株当たり利益を基にしたPERは44倍(増 資前)と、松井証券の26倍やカブドットコム証券の31 倍と比較して 高いと指摘。その上で、「今回の新株発行と売り出しによる需給悪化を 加味すると、短期的には株価が下がる余地が大きいだろう」との認識 を示した。

同証では、マネクスGの投資判断「ニュートラル(中立)」を維持 したが、2011年3月までの目標株価を従来の3万4800円から3万3000 円に下方修正している。