シャープ:米発電事業のリカレント社買収、最大260億円(Update2)

太陽光発電国内最大手のシャープ は22日、米発電開発事業者のリカレント社(カリフォルニア州)を買 収し、完全子会社にすると発表した。買収金額は最大で3億500万ド ル(約260 億円)。買収手続きは今後、関係当局の承認などを経て、年 内に完了する見込み。

シャープは今回の買収により、太陽電池の製造・販売だけにとど まらず、発電プラント事業の開発や運営ノウハウまでを取り込むこと で太陽光発電ビジネスでの収益源の多様化を狙う。海外展開も加速す る。同社の濱野稔重副社長は「太陽光発電分野でトータル・ソリュー ション企業を目指す」とリリースでコメントしている。

リカレント社は2006年に設立。電力会社と連携し、太陽光発電プ ラントの開発・販売までを行っており、米国・カナダを中心に約200 万キロワットのプラント開発案件を手掛け、欧州などでも事業を展開 している。シャープはリカレント社の開発案件を継承する。同社は非 公開投資会社のハドソン・クリーン・エナジー・パートナーズの投資 対象企業でもある。

リカレント社のアーノ・ハリス最高経営責任者(CEO)は子会 社化後もCEOにとどまる。同氏は同日電話会議を開き、今回の合意 はシャープ製太陽電池の使用を義務づけるものではなく、プロジェク トでは「ベストな価格と技術を自由に選択できる」と説明した。

シャープは海外での事業展開を強化しており、すでに欧州ではイ タリア最大の電力会社、エネルなどと太陽光発電事業の合弁会社を設 立、地中海沿岸で複数の太陽光発電所を建設する計画。タイでも11年 末までの運転開始を目指し、発電能力7万3000キロワットと世界最大 規模の太陽光発電所の建設を進めており、同発電所へ太陽電池も供給 する予定。同社広報担当の中山みゆき氏は、同事業の拡大に役立つよ うな案件について今後も「あらゆる検討をしていく」としている。

みずほインべスターズ証券の倉橋延巨アナリストは、競争が激化 している太陽電池市場でシャープが稼ぐためには、電池の単品売りだ けでなくソリューションなどで付加価値をつける必要があるとしなが らも、ソリューション事業は「シャープにとっては新規分野なので簡 単ではない」とみている。

--共同取材:Andrew Herndon, Ehren Goossens Editor:Tetsuki Murotani Takeshi Awaji

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