TB買い切りオペの落札利回り上昇、期末に向けた在庫調整との見方

日本銀行がこの日実施した国庫短 期証券(TB)の買い切りオペは、前回に引き続き落札利回りが上昇し た。9月決算期末を控えて、入札で積極的に落札して在庫を抱えすぎた ディーラーから、持ち高整理の売りが続いているとみられている。

午前のTB買い切りオペ3000億円は、前日終値と比較した平均 落札利回り格差がプラス0.005%となり、落札利回りは上昇。前回17 日の平均格差もプラス0.005%だった。応札額は1兆5776億円。応札 倍率は5.26倍と前回(5.40倍)を下回った。

TBの前日終値は3カ月物から1年物(償還2011年8月)まで

0.11%となっており、オペでは0.005%前後を上乗せした0.115%前 後で売却したことになる。国内証券のディーラーは、市場で買い手が少 ない1年物の在庫を整理している可能性が高いと指摘した。

TBは6カ月物から1年物で積極的な買い手が少ない。このため、 午前の市場ではTB108回債(償還11年5月)が前日比0.5ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)高い0.115%でまとまった金額の取引 が成立した。

市場関係者によると、3カ月物も在庫が膨らんでいるディーラー はあるものの、利回りを高めにすれば投資家の潜在需要はあるという。 前日入札された3カ月物139回債は業者間で0.112%の取引が見られ、 前日の海外投資家の買いに対して証券ディーラーのショートカバーが入 ったと指摘された。

残存期間1、2カ月物のTBは、地方金融機関や生命保険や損害 保険からの買いが指摘され、0.105-0.11%で取引されている。期末 の資金繰りが固まった金融機関が余剰資金を残存期間の短いTBに振り 向けているもようだ。

レポ取引

レポ(現金担保付債券貸借)取引は、24日受け渡しの翌日物が

0.11%近辺、TB発行日にあたる27日分は0.12%近辺で取引されて いる。前週末に大規模な為替介入資金が流入したことで銀行の資金運用 が増えたが、期末が接近しているため、金利はやや下げ渋っている。

市場では、期末に向けた日銀の資金供給オペの動向が注目されて いる。この日は共通担保オペの残高が1兆4000億円程度減少したこと で、当座預金が1兆2000億円減の18兆2000億円程度、準備預金 (除くゆうちょ銀)は4000億円減の13兆1000億円程度になった。

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