東京海上HD:PEファンドで最大500億円募集-国内の中堅企業に投資

東京海上ホールディングス傘下の投 資会社である東京海上キャピタル(TMCAP)は、2011年初めにも新 たなプライベート・エクイティ(未公開株)ファンドの運用を始める。 同年末までに国内外の機関投資家から最大500億円を募り、独自のビジ ネスモデルなどを持つ国内の中堅企業に投資する計画だ。

TMCAPの深沢英昭社長(54)によると、新ファンドは投資先企 業の価値を高めて売却を狙うバイアウトファンドで、1件当たり50- 500億円を複数の企業に投資する。内部収益率(IRR)は20-25%を 目指す。分散投資の観点から、日本の中堅企業にも一定割合の投資が必 要な年金基金や海外投資家から資金を獲得したい考えだ。

日本では技術やブランド力を持つ中堅企業が多いが、経営・財務管 理面での人材の薄さなどから、成長機会を逃している企業も少なくない といわれる。しかし、深沢社長は「むしろ大企業より企業価値向上の余 地がある」と強調。資金とともに経営ノウハウも提供し成長を後押しす る。今回は同様のファンドの第4弾で規模は最大となる見通し。

深沢社長は、「これまでもニッチ(すき間)分野のトップ企業やビ ジネスモデルの斬新な企業に投資してきた」が、比較的に規模が大きめ で出口戦略が多様な中堅企業はさらに魅力的と指摘する。新ファンドで は、特に経済産業省が「産業構造ビジョン2010」に盛り込んだ子育て、 ヘルスケア、ファッション分野などに注目しているという。

TMCAPはバイアウトファンドを1998年、2000年、05年に組成 した。銀行や保険会社などから、それぞれ37億円、223億円、326億円 を集めた。2号ファンドまでは運用が終了しIRRは25%前後だった。 これまでに情報管理受託サービスのワンビシアーカイブス、医薬品製造 受託の武州製薬、バーニーズジャパンなどに出資した。