欧州企業のハイブリッド債発行、年初来52億ユーロ-5年ぶり高水準

欧州企業によるハイブリッド債の 発行が急増している。今年これまでの発行額は52億ユーロ(約 5900億円)と5年ぶり高水準。株式の性質を併せ持つ高利回りのハ イブリッド債は信用危機の際には敬遠されたものの、このところ人気 となっている。

ブルームバーグの集計によると、ドイツ2位の公益会社RWEが 20日に17億5000万ユーロを調達したほか、今月は英電力会社スコ ティッシュ・アンド・サザン・エナジーや水処理事業の仏スエズ・エ ンバイロメントなどが起債。金融機関を除く企業によるハイブリッド 債発行額は来年80億ユーロに達する可能性があると、INGグルー プの信用ストラテジー責任者、ジェルーン・ファンデンブルークは予 想している。

BNPパリバによれば、指標となる債券に対するハイブリッド債 の上乗せ利回り(プレミアム)は平均305ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)で、高格付けの上位社債のスプレッドの3倍相当。 ハイブリッド債は発行体が利払いを繰り延べることも可能といった特 徴を持つことで、2007年には発行が低迷し、スプレッドは最大953 bpに拡大した。

ロンドン・アンド・コロニアル・グループの債券ポートフォリオ マネジャー、クレイグ・シュート氏は「ハイブリッド債は通常の社債 に比べ利回りの面で妙味があり、一部の投資家にとっては見逃せない 好機だ」と指摘した。ハイブリッド債は、保有者の弁済順位が低いた め、通常の社債に比べ利回りが高いという性質がある。

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