9月21日の米国マーケットサマリー:FOMC発表後にドル一段安

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3243 1.3061 ドル/円 85.08 85.69 ユーロ/円 112.67 111.93

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,761.03 +7.41 +.1% S&P500種 1,139.78 -2.93 -.3% ナスダック総合指数 2,349.35 -6.48 -.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .42% -.03 米国債10年物 2.57% -.13 米国債30年物 3.78% -.09

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変 化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,274.30 -6.50 -.51% 原油先物 (ドル/バレル) 73.52 -1.34 -1.79%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。対ユーロと円で下げ幅 を拡大した。連邦公開市場委員会(FOMC)が会合後の声明で、景気 浮揚と失業率低下を目指し、金融緩和の追加策を講じる用意があること を表明。証券保有の拡大は見送った。

ドルは主要16通貨のうち15通貨に対して下落。対ユーロで6 週ぶり安値に下げた。円は対ドルで上昇。9月15日の日本による為 替介入以来の高値を付けた。スイス・フランは対ドルでパリティー (等価)水準となった。

先物ブローカー、MFグローバル・ホールディングスのアナリ スト、ジェシカ・ホバーセン氏は、「ドルに売り圧力をかけているの は米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシート拡大の脅威だ」 と述べた。

ニューヨーク時間午後2時22分現在、ドルは対ユーロで1%下 げて1ユーロ=1.3193ドル(前日は1.3061ドル)。円は対ドルで

0.6%値上がりして1ドル=85円22銭。スイス・フランは0.7%上 げて1ドル=0.9982フランと、15日以来の高値。前日は1.0048 フランだった。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は4カ月ぶり高値から下 げに転じた。米連邦準備制度理事会(FRB)が景気浮揚に向けさらに 国債を購入するとの観測が強まったことから、米国債に資金が流れた。

アルコアが大きく下落。JPモルガン・チェースを中心に銀行株 も値下がりした。上場する米アパート経営の銘柄では最大手のエクイ ティ・レジデンシャルも安い。スタイフェル・ニコラスは同社の投資 判断を引き下げた。一方、コンチネンタル航空とUALはいずれも上 昇した。業界団体が世界の航空業界の業績は拡大するとの見通しを示 した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.3%安の1139.78。一方、ダウ工業株30種平均 は7.41ドル(0.1%)上昇の10761.03ドル。

フィフス・サード・アセット・マネジメントで180億ドル相当 の資産運用に携わるキース・ワーツ最高投資責任者(CIO)は、 「投資家はFOMCの発表を消化し、今後の方向性を見極めようとし ている」と指摘。「FOMCは過度に極端なことは何も言及せず、必 要ならば行動の用意があると再度表明した。もう一方では、マクロ経 済のトレンドが下向きであることも認識している」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。2年債利回りは過去最低に低下した。米連邦準 備制度理事会(FRB)が21日開いた米連邦公開市場委員会(FOM C)で、景気押し上げや失業率低下に向け追加金融緩和の用意があると 表明したことが材料視された。

10年債利回りは、一時下げを縮める場面があった。FOMCで は、借り入れコストを低く維持するための米国債の購入拡大は見送ら れた。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオ ン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・ サリバン氏は、「景気が再び悪化するリスクは低下してはいるものの、 それが米国債への需要が続いている理由だ」と指摘。「直ちに量的緩 和を実施することはないが、それが、今後全般的な価格水準が落ち込 んだと判断した場合に行動を起こさないということにはならない」と 述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時31分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の2.67%。同年債(表面利率

2.625%、2020年8月償還)価格は9/32上げて99 18/32。

2年債利回りは2bp下げて0.44%。一時0.4398%と、過去 最低を付けた。30年債利回りは2bp低下の3.86%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は過去最高値を更新。米連邦公開市場委員 会(FOMC)が長期にわたる低金利維持を示唆した後にドルが下落、 これを受けて金が急伸した。

FOMCが声明で必要に応じて追加緩和を講じる意向を示し た後のニューヨーク時間午後2時43分現在、金先物は1オンス=

1290.40ドルに達した。ドルは主要6通貨のバスケットに対して 一時1.3%下落。金は今年に入って17%値上がりし、年間ベース では10年連続高に向かっている。

ラサール・フューチャーズ・グループのトレーダー、マシュ ー・ジーマン氏(シカゴ在勤)は、「景気はまだ崩れやすい。肝心 なのはFRBで追加緩和の準備が整っており、景気を支援するた めには国債購入の拡大も辞さない覚悟でいることだ」と述べ、「ド ルは打ちのめされ、金は上値を追う展開だ」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金 先物相場12月限は取引終了後のニューヨーク時間午後3時1分 現在、前日比3.70ドル(0.3%)高の1オンス=1284.50ドル。 FOMC発表直前の午後2時14分には同1272ドルだった。

12月限のこの日の終値は、前日比6.50ドル安の同1274.30 ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。米エネルギー省の在庫統計を22 日に控え、製油所の設備稼働率が5カ月ぶりの水準に低下したとの観測 が広がり、原油価格は需要減少の思惑で今月の安値となった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト17人の予想中 央値では、先週の製油所稼働率は86.8%。世界最大の石油消費国で ある米国の石油在庫は、20年ぶりの高水準に近い。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチの マイケル・リンチ社長は、「石油製品の高い在庫水準を踏まえ、製 油セクターは原油購入を渋っているようだ」と指摘。「回復を示唆す るような材料がいまだに待たれている」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比1.34ドル(1.79%)安の1バレル=73.52ドル。終値として は8月31日以来の安値となった。10月限はこの日が最終取引。11 月限は1.22ドル(1.6%)安の1バレル=74.97ドル。

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参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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