NY外為:ドル下落、対ユーロ6週ぶり安値-FOMC受け

ニューヨーク外国為替市場では ドルが下落。対ユーロで6週ぶり安値をつけた。ドルは対円でも下げ た。連邦公開市場委員会(FOMC)が会合後の声明で、景気浮揚を 目指し、金融緩和の追加策を講じる用意があると表明したのが背景。

円は対ドルで上昇。9月15日の日本による為替介入以来の高 値を付けた。ドルは主要16通貨のうち15通貨に対して下落。スイ ス・フランは対ドルでパリティー(等価)水準となった。投資家はド ルの購買力低下を警戒し、資金をフランに逃避させた。

先物ブローカー、MFグローバル・ホールディングスのアナリ スト、ジェシカ・ホバーセン氏は、「ドルに売り圧力をかけているの は米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシート拡大の脅威だ」 と述べた。

ニューヨーク時間午後3時59分現在、ドルは対ユーロで1.4% 下げて1ユーロ=1.3237ドルと、8月9日以来の安値。前日は

1.3061ドルだった。円は対ドルで0.7%値上がりして1ドル=85 円9銭。前日は85円69銭だった。スイス・フランは0.8%上げて 1ドル=0.9971フランと、15日以来の高値。前日は1.0048フラ ンだった。

FOMC声明

FOMCは声明で、「委員会は今後も経済見通しと金融の動向 を見守り、景気回復を支援し時間をかけてインフレを責務と一致する 水準に戻すため、必要に応じて緩和措置を追加する意向だ」と表明し た。

ドイツ銀行のG10為替ストラテジーの世界責任者アラン・ラス キン氏(ニューヨーク在勤)は、FRBに対し量的緩和の再開や大規 模な資産購入への圧力が高まれば、ドルが対円で押し下げられる可能 性があると指摘した。

今月15日、日本は単独で2004年以来初の為替介入に踏み切 った。円売り介入を実施した当日の円は3.3%下落したものの、そ こから0.8%値を戻している。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルク センブルク首相兼国庫相)は先週、日本当局による単独介入に不快感 を表明した。

ユーロ相場

オンライン外為取引会社ゲイン・キャピタル傘下のフォレック ス・ドット・コムのチーフトレーダー、ティム・オサリバン氏は、 「明らかに恩恵を受けるのはユーロだろう」と述べ、「短期および中 期的に米国の金利は低いだろう。それに対し欧州は同じ状況にはなら ないとみている。つまりユーロは非常に魅力的な通貨となる」と説明 した。

ユーロはこれより先、欧州での国債入札を材料に対ドルで上昇 した。スペインとアイルランドが入札を実施、発行額は目標額の上限 だったことからソブリン債悪化の懸念が緩和された。

アイルランドの国民財務管理庁(NTMA)によると同国はこ の日、15億ユーロの入札を実施した。またスペインの入札は12カ 月物・18カ月物証券を合わせて70億ユーロ。ギリシャは13週物証 券を3億9000万ユーロ入札した。利回りは3.98%だった。

オーストラリア・ドルは対米ドルで0.7%高。同国中銀が景気 の拡大に伴い金利を引き上げる可能性を示唆したのが材料となった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE