全銀協会長:個別行として「増資は頭にない」、新規制対応で

全国銀行協会の奥正之会長は21日の 定例会見で、バーゼル銀行監督委員会が合意した新たな自己資本比率規 制について、「個別行の問題としてみると、当面、増資は頭にない」と 述べ、自身が頭取を務める三井住友銀行としては現時点で増資の計画が ないことを明らかにした。

奥会長は、同行がこれまでに成長を目的とした増資を行ってきたこ とに触れた上で、「今は成長戦略を着々と実らせて内部留保を高めてい る」と述べ、利益の積み上げで自己資本を高めていく方針を示した。銀 行業界全般についても、希薄化を伴う増資は「かなり制限的な動きにな ると思う。時間的なバッファーもある」と述べた。

新規制ではコアTIER1(狭義の中核自己資本)比率の実質的な 基準は7%以上となる見通し。2013年から段階的に導入し19年までに全 面適用となる。UBS証券の試算によると、6月末時点でのコアTIE R1比率は三菱UFJが6.6%、三井住友が5.9%、みずほFG(強制転 換優先株を含む)が4.5%。

奥会長は、政府・日銀が15日に15年ぶりの円高を受けて実施した為 替介入について「もう少し早いタイミングがあったのではないか」と述 べた。取引先の輸出業者などは「92円から93円が採算ラインと言われて いる」と指摘。為替介入のタイミングとしては「そういうことを考えて やってもらいたい」と注文を付けた。

一方、全銀協は同日、次期会長にみずほ銀行の西堀利頭取を内定し たと発表した。

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