【ワイン評】ラフィットはまるで「ゴジラ」、旺盛な落札需要飲み込む

ワイン専門競売会社アッカー・メ レル・アンド・コンディットが10日、2夜にわたってオークションを 開き、シャンパン「クリスタル」など40銘柄の高級ワインが出品され た。ニューヨークのワイン愛好家にとって秋のオークションシーズンの 幕開けだった。「シャトー・ラフィット」や「ロマネ・コンティ」など が高額で落札され総額は490万米ドル(約4億2000万円)に上った。 オークション価格が依然として上昇していることを示す兆しだ。

アッカーのジョン・カポン氏は「ラフィットは毎月力強さを増して いる。まるで丸々と太ったゴジラのようだ」と指摘する。同氏はアッカ ーが17-18日に香港で開いた2日間のオークションに向けて出発する ところだった。この香港でのオークションの売上高は総額6810万香港 ドル(約7億5000万円)に上り、アジアでは同社が5月に開いたワイ ンオークションに次いで2番目の水準に達した。

同じ週に競売会社の英クリスティーズ・インターナショナルは香港 で4810万香港ドルを売り上げた。ラフィット2000年18本に42万 香港ドルの値が付き、売上高を押し上げた。ラフィットの予想落札額は 30万香港ドルだった。いずれのオークションでも出品されたワインは 完売した。

今週はボルドー産やブルゴーニュ産の高級ワインがニューヨークや シカゴ、ビバリーヒルズの6カ所で開催されるオークションに出品され る。

クリスティーズの北米セールス担当責任者、チャールズ・カーティ ス氏は「価格は売り手を誘うのに十分高い水準にあり、新規のコレクタ ーにとっては依然、購入するのに手ごろな値段だ」と指摘する。同氏は 24日に中国本土で開かれるオークションの電話担当者として中国語を 話せる人員を採用した。

世界的リセッション(景気後退)の影響で2年前に低迷したワイン オークション市場は、回復している。

米サザビーズの北米ワイン担当責任者、ジェイミー・リッチー氏は 「ボルドーはすべて価格が回復している。このような時期には人々は手 堅い品を欲しがるものだ」と語った。 (エリン・マッコイ)

(エリン・マッコイはブルームバーグ・ニュースでワインやスピリッツ について執筆しています。この記事の内容は同氏自身の見解です)