欧州レバレッジドローン、ファンドが信用危機以後で最も投資拡大

欧州の借り手に提供される投機的 ローン市場で、資金の出し手に占めるヘッジファンドなどの投資家の 割合が、信用危機以後で最も大きくなっている。こうした投機的ロー ンのリターンの伸びが加速していることや、銀行の貸し出し減少が背 景にある。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P )傘下の レバレッジド・コメンタリー・アンド・データ(S&P・LCD )に よると、欧州のレバレッジド(高リスク・高利回り)ローンの出し手 のうち、年金基金やヘッジファンドなどの投資家が占める割合は今年 これまでのところ約35%と、過去最高の62%を記録した2007年以来 の高水準となっている。

S&P・LCDとバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリン チの指数によれば、7-9月期の欧州のレバレッジドローンのリター ンは現時点でプラス2.5%と、今年に入って最も高い。この間の社債 のリターンはプラス1.2%にとどまっている。買収資金などの調達を 目的とするレバレッジドローン市場に機関投資家が関与する割合が高 まっていることで、欧州企業の買収が一段と促進される可能性がある。

ハーバーマスター・キャピタル・マネジメントのマネジングディ レクター、アラン・カー氏(ダブリン在勤)は「レバレッジドローン は、景気サイクルのさまざまな段階を通じて、安定的かつ確実なリタ ーンを提供できる数少ない資産の一つだ」と話す。

ローン・シンジケーションズ・アンド・トレーディング・アソシ エーションによれば、レバレッジドローン投資に占めるファンドの割 合は米国では86%に上る。

フィッチ・レーティングスのレバレッジド・ファイナンス担当責 任者、エドワード・アイアーマン氏(ロンドン在勤)は「欧州でも米 国のトレンドに追随し、ローンファンドがすさまじいペースで設立さ れつつある」と述べている。

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