ヘッジファンド:20%が来年1-3月までに清算も-メリル

世界のヘッジファンドの最大20% が来年1-3月(第1四半期)までに清算される可能性がある。バン ク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチが指摘したもので、規模 の小さいファンドが手数料や新規の資金を十分に獲得できていないた めという。

メリルのジャスティン・フレデリックス氏(ニューヨーク在勤) は、運用資産が1億ドル(約85億円)未満のファンドへの打撃が最 も大きいだろうとの見方を示した。同氏はプライムブローカレッジチ ームでヘッジファンドを投資家に紹介する米キャピタル・イントロダ クション担当責任者を務めている。

米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によると、世界 のヘッジファンドの年初来の平均リターンはプラス1.65%。このペ ースでいけば今年のリターンはHFRが1990年に集計を始めて以来 3番目に悪い成績となる見込みだ。HFRによると、4-6月(第2 四半期)の業界への純流入額95億ドルのうち約93%が、運用資産 50億ドル以上のファンド向けだった。

フレデリックス氏は17日に香港でのインタビューで、「年末にか けて大量の清算が見込まれ、最大で20%に上る可能性がある」と指 摘。「ファンドの多くがなおハイウォーターマークを下回っている。 パフォーマンスは横ばいで、規模が小さいファンドには資金が流入し ていない」と語った。ハイウォーターマークとはヘッジファンドのこ れまでのNAV(基準価額)の最高値。

ヘッジファンドの総数に占める清算件数の割合は過去2年ともに 約15%だったが、これを超えてくるとフレデリックス氏は予想する。 新規資金が大規模なファンドに向かっていることが理由だ。ただ、運 用資産が1億ドル以下のファンドが全体の資産に占める割合が小さい ことから、清算が業界全体に大きな影響を与えることはないとみてい る。HFRによれば、運用資産が1億ドル未満のヘッジファンドの数 は全体の約53%に達するが、運用する資産は6月時点で業界全体の

1.7%を占めるに過ぎない。

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