8月の公社債投資家別売買、都銀4カ月連続で買い越し-月末には売り

【記者:菅野顕一郎、山中英典】

9月21日(ブルームバーグ):日本証券業協会が21日発表した8 月の公社債投資家別売買高によると、都市銀行が4カ月連続で買い越 した。同月後半まで債券相場は堅調な推移が続いたことから、都銀は 短期的な値上がり益を狙った買いを継続したとみられる。一方、下旬 の相場急落局面では長期債を売却したとの見方が出ている。

都市銀行は短期証券を除くベースで4658億円の買い越し。4カ月 連続で買い越しとなったが、7月の8497億円からは買い越し額は縮小 した。一方、期間別では、都銀は長期債を1兆249億円売り越した一 方、中期債は1兆2271億円、超長期債は2172億円をそれぞれ買い越 した。

岡三証券の坂東明継シニアエコノミストは、「8月は相場の地合い が途中まで良かったため買いが継続した」と説明。さらに、「中期債を 買い、2カ月連続で超長期債を買っており、ディーリング的な買いを 入れていたのだろう」とも述べた。

8月の債券相場は、世界的な景気の先行き懸念などを背景に買い 優勢の展開が続いて、長期金利の指標とされる新発10年債利回りは、 同25日には一時0.895%と7年ぶり低水準を記録した。しかし、翌26 日以降は民主党代表選挙に財政拡大派とされる小沢一郎元幹事長の出 馬表明をきっかけに金利は大幅上昇に転じた。

みずほインベスターズ証券の井上明彦チーフストラテジストは、 「都銀は月中に買い越した分を月末に売り越したようだ。長期金利の 急低下後に急反発があった。買っていたところがそのまま売ったよう だ」と話した。

また、生命保険・損害保険は5148億円、外国人投資家は5578億 円を買い越した。地方銀行、信託銀行など主要な投資家もおおむね買 い越しとなった。

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