独コメルツ銀、控訴審で勝訴-ドレスナーK元従業員の賞与めぐり

ドイツの投資銀行ドレスナー・ク ラインオートの元従業員14人が賞与をめぐりドイツ2位の銀行、コメ ルツ銀行を相手取って起こした訴訟で、裁判所は元従業員側の主張を 退けた。

労働裁判所の下級審は昨年、原告側の訴えを退けており、フラン クフルトにある控訴審も20日、下級審の判断を支持した。元従業員が 2008年分として求めているボーナスは約2万9000ユーロ(約320万 円)から45万ユーロ。ドレスナー・クラインオートの親会社ドレスナ ー銀行を昨年買収したコメルツ銀は、ロンドンでも同様の訴訟に直面 している。

コメルツ銀は2008年のドレスナー・クラインオートの営業赤字が 63億ユーロに達したことを踏まえ、同部門従業員の08年分賞与を、 見込み額から最大9割カットした。コメルツ銀は信用危機の際、ドイ ツ政府による182億ユーロの資本注入を余儀なくされた。

シェーファー裁判長は、08年「12月19日付の書簡ではドレスナ ー銀が賞与として具体的な金額を約束したい意向が記されていなかっ たと、下級審と同様に解釈した」とし、「それとは反対に、賞与を受け 取る見込みは暫定的で、今後の業績次第になると極めて明確に記載さ れていた」と述べた。

この訴訟でのドイツの控訴審の判断は初めて。原告側弁護士は、 上訴する方針を示した。

コメルツ銀の広報担当、トーマス・ボンク氏は控訴審の判断につ いて、「この問題でわれわれの見解を全体として支持するものだ」とし て、歓迎する意向を示した。

元従業員側は、ドレスナー銀からの08年12月19日付書簡で支給 される見込みの賞与額が記載されていたとして、コメルツ銀はより高 い賞与を支払う義務をあると主張している。