アイルランド政府:21日に最大15億ユーロの国債入札実施

アイルランドは21日、最大15億 ユーロ(約1680億円)の国債入札を実施する。20日の欧州債市場で は、指標の同国10年国債利回りのドイツ国債に対する上乗せ幅(スプ レッド)が過去最高を記録した中で、アイルランドは欧州連合(EU) による同国救済の事態を回避できると投資家への説得に努めている。

アイルランド政府が実施するのは4年債と8年債の入札で、入札 結果は21日午前10時(日本時間午後6時)に発表する予定。

EUがギリシャ財政危機の波及に歯止めを掛ける狙いで約1兆ド ルの救済策を発表して以来4カ月が経過、投資家の間では一部のユー ロ圏諸国の財政状況に再び懸念が強まっている。アイルランド政府は 国内銀行システムの救済費抑制に苦戦しており、これを踏まえて同国 債利回りのドイツ国債に対する上乗せ幅(スプレッド)は20日、400 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を超えた。

ブロクサム・ストックブローカーズ(ダブリン)のチーフエコノ ミスト、アラン・マケイド氏はアイルランドについて、「こうした状況 は続かない」と述べ、「債券利回りをいつまでも上昇させる余裕はない。 状況が急速に悪化し続ければ、外部支援が必要になるリスクが高まる」 と指摘。同氏はその一方で、「利回りが非常に高い」ためアイルランド の21日の国債入札では「そこそこの需要」があるだろうと語った。

データ提供会社CMAによると、アイルランドのクレジット・デ フォルト・スワップ(CDS)は20日、421bpから過去最高の450 bpに上昇した。