ポルトガル:1-8月の財政赤字が拡大-借り入れコストは過去最高

ポルトガルの1-8月の財政赤字 は拡大した。借り入れコストが過去最高水準に上昇する中で、同国が ユーロ圏で4番目に高い水準にある財政赤字を抑制するのは容易でな い可能性を示唆している。

ポルトガル財務省の20日午後の発表によると、同国の財政赤字は 91億9000万ユーロ(約1兆300億円)と、前年同期の87億4000万 ユーロから増加した。税収は3.3%増と、予算の想定以上に伸びた。 歳出は2.7%増と想定並みだった。

ポルトガルの借り入れコストは20日、ユーロ導入以来最高の水準 を記録。リセッション(景気後退)への逆戻りを回避しつつ、政府が 財政赤字を抑制できるか懸念が広がった。20日のポルトガル国債はド イツ国債との利回り上乗せ幅(スプレッド)が398ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)に達し、欧州連合(EU)がギリシャのデ フォルト(債務不履行)回避に向け支援に動いた4月にギリシャ国債 が付けた水準付近となった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの欧州担当シニ アエコノミスト、ギヨーム・ムニュエ氏は財政赤字の発表前に、「財政 再建はせいぜい一時的なものだ」とし、政府が目標を達成できるかは 「予断を許さない」と述べた。

政府は2010年の財政赤字の水準を国内総生産(GDP)比で7.3% と、昨年の9.3%から縮小させることを目指している。