スティグリッツ氏:欧州の財政緊縮策、景気回復と信頼感損なう恐れ

米コロンビア大学教授でノーベル 経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ氏は、欧州各国政府によ る財政赤字削減の取り組みについて、域内の景気回復を損ない、投資 家信頼感に打撃を与えかねないと警告した。

スティグリッツ氏は20日のチューリヒでのブルームバーグ・ニ ュースとのインタビューで、「欧州が財政緊縮策という手段をこのまま 続ければ、結果的に成長は鈍化する。すなわち税収が減少し、これま での予想が裏切られることになる」と発言。「そうなれば市場は反応す るだろう。このような緊縮策には市場の失望を招く多大なリスクがあ る」と語った。

アイルランドについては、市場は「しばしば不合理」な反応を示 し、同国が対外支援を求める「非常に大きなリスク」が存在すると述 べながらも、同国の危機がユーロ圏全体に波及することは予想してい ないと述べた。

スティグリッツ氏は、ユーロ圏各国政府は、世界的な成長加速が 財政赤字の縮小に貢献すると期待することはできないとの見解を示し、 米国では雇用を押し上げるほど十分に力強い景気拡大は見込まれず、 欧州も「非常に限定的な成長」にとどまると予想した。

米国については、「2010年終盤と11年初めに経済成長が著しく鈍 化する」と予測し、「世界はすでに部分的なデカップリング(非連動) 状態になっている」と説明した。

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