レポ金利が低下、介入資金流入で運用増加-期末控えオペ縮小は警戒

短期金融市場ではレポ(現金担保 付債券貸借)金利が低下した。大規模な為替介入の資金が流入したこ とで銀行の運用が増えた。もっとも、9月期末を控えて資金が一部の 金融機関に偏在するリスクがある上、日本銀行の資金供給オペ縮小に 対する警戒感も出ていた。

21日の東京レポレートは、2営業日後に始まる翌日物(スポット ネクスト物)が前週末比1.1ベーシスポイント(bp)低い0.116%だ った。四半期末は国債決済日にかけて0.14%前後まで上昇することが 多いが、今月は上昇幅が小さく、低下する時期も早かった。

国内証券のディーラーによると、介入資金が全額放置され、さす がに国内銀行も運用に動いたという。ただ、資金が外国銀行に流れれ ば、当座預金の超過準備として滞留しやすいと指摘。国債の償還資金 で国庫短期証券(TB)を購入する投資家も少ないという。

政府・日銀は15日に2兆円規模の円売り介入を実施したとみられ ており、17日の当座預金は2兆円増の17兆1000億円程度、準備預金 (除くゆうちょ銀)も2兆円増の13兆7000億円程度と、大幅増加。 レポ市場では前週末から銀行の運用が積極化していた。

この日21日も国債の大量償還で当座預金が2兆3000億円増の19 兆4000億円程度と、6月末以来の水準まで膨らんだ。ただ、準備預金 (除くゆうちょ銀)は2000億円減の13兆5000億円程度となり、準備 預金先の大方の銀行は資金が増えなかった。

東短リサーチの寺田寿明研究員は「当座預金残高の水準ほど実際 の余剰感は強くない。資金がレポ市場やTB市場に思ったほど流れな い可能性もあり、日銀が期末に向けて、どれだけ厚めに資金を供給し てくるか注目している」と言う。

日銀はこの日、22日に終了する総額2兆4000億円の共通担保オ ペ(金利入札方式)に対して、オペの継続額を1兆円にとどめており、 22日の当座預金も減少する見込みだ。

セントラル短資の金武審祐執行役員は「日銀は円売り介入も一つ の資金供給要因として金融調節の中に織り込んでいくだろう」として、 為替介入の影響で資金供給オペが縮小される可能性も指摘していた。

この日の本店共通担保オペ1兆円(9月22日-10月4日)の最 低落札金利は0.11%、平均落札金利は0.113%となり、通知額の5倍 を超える5兆624億円の応札が集まった。

TB入札、期待下回る

財務省が実施したTB3カ月物139回債の入札では、最高落札利 回りが前回比0.1bp高い0.1123%になった。入札前は0.11%で積極的 な買いが見られたが、入札後は投資家の需要が期待されたほど多くな いとの見方が広がった。

国内証券のディーラーによると、国債の償還資金による買いの期 待もあったが、国内銀行は期末の資金繰りが固まっておらず、予想外 に不人気だったという。TB139回債は9月末までに発行される最後 の銘柄で、期末対策としての需要が見込まれていた。

四半期末を控えて持ち高を縮小せざるを得ない証券会社も多く、 入札ではディーラーの慎重姿勢が目立った。別の国内証券のディーラ ーによると、TBは前週の1年物入札から在庫が膨らんでおり、前週 末の買い切りオペでも持ち高調整の売り圧力が強かったという。

市場関係者によると、TB139回債は発行総額4.8兆円のうち証 券会社1社が1.5兆円を落札したものの、その他の積極的な落札は見 られず、投資家の注文も一部に限られていたとみられている。

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