9月20日の米国マーケットサマリー:株が4カ月ぶり高値、金は最高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3066 1.3050 ドル/円 85.72 85.86 ユーロ/円 112.00 112.06

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,753.62 +145.77 +1.4% S&P500種 1,142.71 +17.12 +1.5% ナスダック総合指数 2,355.83 +40.22 +1.7%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .46% -.01 米国債10年物 2.70% -.04 米国債30年物 3.87% -.03

商品 (中心限月) 終値   前営業日比  変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,280.80 +3.30 +.26% 原油先物  (ドル/バレル) 74.56 +.90 +1.22%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対して下 落。株式や商品相場の上昇で、投資家は高利回り通貨を選好した。

ドルは先週、対ユーロで5週ぶり安値をつけた。連邦公開市場 委員会(FOMC)が21日の会合後の声明で追加緩和策の検討を発 表するとの観測が背景。今週実施される入札を控え、欧州債の指標と なるドイツ債と周縁国の国債との利回り格差が拡大し、ユーロへの需 要が抑制された。オーストラリア・ドルは上昇。政策当局者が景気の 拡大に伴い金利を引き上げる可能性を示唆したのが材料となった。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの為替調査 担当ディレクター、キャシー・リーン氏(ニューヨーク在勤)は、 「米連邦準備制度理事会(FRB)が様子見するのか、あるいは実際 に年末まで量的緩和策を実施し通すのかが注目されている」と述べ、 「株式相場の上げは投資家のリスク志向の改善を示唆している。ドル の下落でユーロが押し上げられた格好だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時13分現在、ドルはユーロに対して

0.1%安の1ユーロ=1.3068ドル。前週末は1.3050ドルだった。 17日は8月11日以来の安値となる1.3159ドルまで下げる場面も あった。ドルは円に対してこの日0.2%安の1ドル=85円69銭。 円は対ユーロで1ユーロ=111円98銭。前週末は112円6銭だっ た。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は4カ月ぶり高値に上 昇した。住宅建設大手レナーの決算がアナリスト予想を上回ったこと や、IBMが17億ドル(約1460億円)規模の企業買収を発表した ことが買い材料になった。

レナーは大幅高。利益率の拡大が好調な売上高に貢献した。IB Mが買収で合意した米データ保存装置メーカーのネティーザは15% 急伸。アップルも高い。カウフマン・ブラザーズは同社の株価目標を 374ドルに引き上げた。ゴールドマン・サックス・グループが買い を勧めたフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドも 値上がりした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前営業日比1.5%高の1142.71。終値ベースでは5月13 日以来の高値となった。ダウ工業株30種平均は145.77ドル (1.4%)上昇の10753.62ドル。

USAAインベストメント・マネジメントの株式投資バイスプレ ジデント、ワシフ・ラティフ氏は、「明るい材料が重なった」と指摘。 「二番底に対する懸念は後退しつつある。予想を上回る決算のニュー スはプラスだ。バランスシートが健全な企業は買収に乗り出し、配当 や自社株買いを発表している。これは企業信頼感を示す好ましい指標 だ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。21日に開かれる連邦公開市場委員会(FOM C)の声明が、一段と緩和的な内容になるとの観測が背景にある。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、51億9000万ドル規模の 米国債買い切りオペを実施した。対象証券の償還期日は2016年9 月-19年8月。これを材料に長期債を中心に上昇した。一部のトレ ーダーは、FRBが量的緩和策の一環として、国債購入額の増額を発 表すると見込んでいる。

ミラー・タバクの主任経済ストラテジスト、ダン・グリーンハウ ス氏は「FOMCを控え、多少のポジション調整が見られる。一部の 投資家は、FOMCが予想よりも早く追加の量的緩和を示唆するかど うかに注目している」とした上で、「今回の会合は空騒ぎに終わる見 通しだ。FOMCは景気の先行きを静観するだろう」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時2分現在、30年債利回りは前週末比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下し、3.87%。同年債(表面利率

3.875%、2040年8月償還)価格は22/32上げて、100 1/8。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸し、3営業日連続で過去最高値を 更新した。景気刺激策がドルの価値を損なうとの見方から、代替投資 としての金需要が高まった。

ドルは対ユーロで一時、5週ぶり安値に接近。米連邦準備制 度理事会(FRB)は21日に米連邦公開市場委員会(FOMC) を開くが、市場では追加緩和策が発表されるとの観測が流れてい る。9月の米住宅建設業者の景況感が1年半ぶりの低水準となり、 住宅市場が依然として低迷している現状が浮き彫りになった。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッド ディーラー、フランク・マギー氏(シカゴ在勤)は、「米経済の足 踏み状況がこれ以上長引けばその分、量的緩和第2弾の可能性が 高くなる」と指摘。「根本的に緩い金融政策で、金に比較したドル の価値は損なわれるだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金 先物相場12月限は前営業日比3.30ドル(0.3%)高の1オンス =1280.80ドルで取引を終了した。一時は1285.20ドルまで買 い進まれ、過去最高値を更新した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。株価の上昇で経済成長がペー スを速めるとの期待が高まり、5営業日ぶりに上昇した。

原油は一時、2.4%高まで買い進まれた。米国株は住宅建築のレ ナーの予想を上回る決算や、IBMのネティーザ買収を好感して上昇。 米経済研究所(NBER)はリセッション(景気後退)が2009年6 月に終息し、大恐慌以降で最長の18カ月に及んだとの判断を示した。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)のチーフ市場ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は、「原油 は株式相場の堅調さに動かされて上昇している」と指摘。「原油市場 にとって株式市場は経済成長への委任状のような役割を担っている」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 営業日比1.20ドル(1.63)%高の1バレル=74.86ドルで取引 を終了した。10月限は21日に最終取引を迎える。11月限はこの日、

1.7%上昇した。

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