欧州債(20日):ポルトガルとアイルランド国債下落、スプレッド拡大

欧州債市場ではポルトガルと アイルランドの国債が下落し、ドイツ国債に対する両国債の上乗せ金 利が過去最大となった。両国が財政赤字の穴埋めに充てる資金調達が 難航するとの懸念が広がるなか、今週の国債入札を控えて売りがかさ んだ。

ポルトガルとアイルランドの10年債利回りはいずれも1997年 以降の最高となった。アイルランド政府は21日に最大15億ユーロ 相当の満期2014年と18年の国債を発行し、ポルトガル政府は22 日に国債を最大10億ユーロ入札する。

アイルランド中央銀行のホノハン総裁はこの日、投資家の信頼感 を高めるため、同国政府は財政赤字の削減ペースを速める必要がある との認識を示した。

BNPパリバの金利アナリスト、イオアニス・ソコス氏(ロンド ン在勤)は、流通市場では「両国債への買い控えがみられる」と述べ、 「国債入札はスプレッド(利回り格差)拡大の十分な根拠となる。周 縁国にとって市場心理がそれほど好意的でない現在はなおさらだ」と 続けた。

ポルトガル10年債相場は4営業日続落。ロンドン時間午後5時 7分現在、同利回りは前週末比27ベーシスポイント(1bp、bp =0.01%)上昇の6.43%。ドイツ10年債とのスプレッドは26b p拡大の392bp。一時はブルームバーグがデータ収集を開始した 1997年以降の最大となる399bpに拡大した。同国債(表面利率

4.8%、2020年6月償還)価格は1.81ポイント下げ88.48。

アイルランド10年債利回りは13bp上昇の6.54%。ドイツ国 債とのスプレッドは過去最大の404bpとなった。この日の独10年 債利回りは前週末から5bp上げ2.47%。

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