欧州金融安定基金への支援要請する国はないと予想-レグリングCEO

欧州債務危機の拡大阻止を目的 とした基金である欧州金融安定ファシリティー(EFSF)のクラウ ス・レグリング最高経営責任者(CEO)は、金融支援の申請が必要 となる国はないとの見方を示した。債券市場では、アイルランドやポ ルトガルの債務のリスクプレミアム(上乗せ利回り)が過去最高水準 に跳ね上がっている。

レグリングCEOは20日の電話インタビューで、「EFSFが 業務を開始する必要はないというのがわたしの想定する中心的シナリ オだ」と発言。「これはユーロ圏加盟国のすべてが正しい方向に進ん でいるという評価に基づいている」と続けた。

ユーロ圏諸国の財政に関する懸念が再燃するなか、アイルランド やポルトガルの国債と、ドイツ国債の利回り格差はユーロ導入以来の 最大に拡大した。格付け会社のフィッチ・レーティングスをはじめ、 スタンダード&プアーズ(S&P)やムーディーズ・インベスター ズ・サービスは20日、EFSFに最高格付けを付与した。同基金は ギリシャ債務危機の波及を食い止めるため5月に創設された。

元欧州委員会当局者でもあるレグリング氏は、「万一の場合には われわれは資金を調達し、加盟諸国に金融支援を提供する必要がある ということを、われわれは世界中の投資家に対し真剣に話すことがで きるが、その可能性は低い」と語った。