【注目株】東芝、沢井薬、武田、日立、自動車部品、ミスミ、アスクル

3連休明け21日の日本株市場で、 株価変動が予想される材料銘柄は以下の通り。

東芝(6502):未定としていた4-9月(第2四半期)末の配当を 1株当たり2円にする、と17日に発表した。連結、単体業績ともに堅 調に推移しており、相応の期間利益を確保できる見通しになった。

沢井製薬(4555):キョーリン製薬ホールディングス(4569)の株 式5%弱を取得したことが17日までにわかったと、18日付の日本経 済新聞朝刊が報じた。沢井薬は出資を通じてキョーリンと関係を深め、 新薬メーカーの開発ノウハウを得たい考えで、TOB(株式公開買い 付け)による買収にも意欲をみせているという。

武田薬品工業(4502):国内の主要生産拠点の1つである光工場(山 口県光市)に新たな製剤棟を建設する。24日に光市と新工場建設に関 する協定を締結、10月5日に着工し、2012年4月に完工する予定。総 工費は約140億円。

日立製作所(6501):インドや中国など新興国での研究開発(R& D)機能を相次ぎ拡充すると、18日付の日経新聞朝刊が報じた。2012 年度までにインドに新拠点を設けるほか、中国の研究人員を200人に 倍増させ、電力・情報システムなどの開発力を高め社会インフラの受 注拡大を狙うと伝えている。

三洋電機(6764):12年をめどに群馬県と岐阜県の半導体工場を 閉鎖すると、18日付の日経新聞朝刊が報じた。2工場の約1000人の 従業員は残る新潟県の工場に転勤するか、太陽電池など三洋電の成長 事業に配置転換すると伝えている。

自動車部品株:トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)など国 内自動車大手が、割安な韓国製部品の本格調達に乗り出すことが分か ったと、18日付の読売新聞夕刊が伝えた。韓国から部品を輸入するこ とで製造コストを引き下げるという。日本国内の部品メーカーへの打 撃を警戒した売りが出る可能性もある。

ハネックス(5267)、日本ゼニスパイプ(5274):下水道関連のコ ンクリート二次製品を手掛ける2社が、11年4月をめどに共同持ち株 会社方式で経営を統合することで基本合意した。株式移転比率は第三 者算定機関の評価を踏まえ、今年10月下旬をめどに決定するという。

ミスミグループ本社(9962):8月の連結売上高は前年同月比44% 増の94億5100万円。全事業で前年実績を上回るが、7月にまとめた 修正計画と比べると柱の自動車、金型部品事業を中心に若干下回った。

Jフロント リテイリング(3086):8月の連結売上高は前年同月 比1.7%増加した。各店で強化した婦人洋品雑貨など盛夏商材が好調 に推移、29日に閉店した松坂屋名古屋駅の売り尽くしセールのかさ上 げ効果も加わった。

アスクル(2678):業務統合システム関連費用の増加や、資産除去 債務にかかわる会計基準変更などで、6-8月(第1四半期)の連結 純利益は前年同期比88%減の1億4000万円だった。売上高は同2% 増の464億円。オフィス家具の好調に加え、猛暑により飲料の売り上 げが伸びた。

アンジェスMG(4563):同社の主力プロジェクト虚血性疾患治療 剤「HGF遺伝子治療薬コラテジェン」が米食品医薬品局(FDA) から優先審査制度(ファースト・トラック)の指定を取得した。一方、 日本ではコラテジェンの重症虚血肢での適応取得に向け、さらなる臨 床データの集積が必要と認可当局から指摘され、追加試験を実施する。 これにより、今期(10年12月期)の連結売上高予想を3億円に下方 修正、前回予想(5億-8億円)の下限から40%引き下げた。

ジーンズメイト(7448):顧客単価の下落で既存店売上高が低迷、 上期(2月21日-8月20日)の単独営業損益は7億4800万円の赤字 となった。前年同期の2億5600万円の赤字から損失が拡大した。

ネットプライスドットコム(3328):ネット通販共同購入(ギャザ リング)事業の商品単価が下落、売上高が想定を下回り、今期(10年 9月期)の連結純利益は5000万円になる見込み。前回予想の1億円か ら半減、前期比では43%の減益。

アルバイトタイムス(2341):首都圏や名古屋地域で主力の求人情 報誌「DOMO(ドーモ)」関連事業が低迷、3-8月(上期)の連結 純損失は1億300万円となったもようだと17日に発表。前回予想の 5700万円から赤字幅が拡大した。

大和証券グループ本社(8601):傘下の大和証券は、グループ中期 計画で掲げるアジア・新興国関連ビジネス拡大策の一環で、中国株の 取扱銘柄数を21日から従来比2倍の約800銘柄に拡大する。従来の香 港証券取引所のメインボード上場銘柄に、新興企業を対象としたGE M(Growth Enterprise Market)上場の銘柄も加え、香港証取上場企 業の時価総額の96%相当の銘柄取引が可能になる。

タカラバイオ(4974):医薬品ベンチャーのエムズサイエンス(神 戸市)が開発を進める抗がん剤(腫瘍溶解性ウイルスHF10)に関す る事業を譲り受ける方向で、独占的に協議を行うと17日に発表した。 HF10は、米国で頭けい部がんを対象に第1相臨床試験を実施中。

富士テクニカ(6476):企業再生支援機構に対し、宮津製作所との 事業統合を核とした事業再生計画に対する支援の申し込みを行い、機 構から支援決定の通知を受けたと17日夕に正式発表した。富士テクニ は機構を割当先として優先株式53億円、取引金融機関を割当先とし優 先株式31億円を発行する。優先株式のすべてが普通株式に転換された 場合、機構の議決権比率は81.18%になる。

ティア(2485):10年9月期の業績見通しなどを考慮した結果、 年間配当予想を従来の1株当たり25円から30円に5円増額した。

ジーエヌアイ(2160):中国子会社の上海ジェノミックス社が、米 国特許商標局から繊維症対症薬(F351)の薬品構造(物質)に関する 特許権を取得した。中国、オーストラリア、カナダではすでに特許権 を取得済みで、日本、欧州、インドでは現在申請中という。

ダイトエレクトロン(7609):第三者割当による自己株式の処分を 発表。10月19日に30万株を処分し、1億5210万円の資金を調達す る。自己株式の処分により調達した資金は10年10月から11年7月ま での借入金返済に全額充当する予定。

日本触媒(4114):第三者割当による新株式発行に関し、発行株式 数が確定したと17日発表。発行新株式数は300万株で、増資後の発行 済株式総数は現状比1.4%増の2億1200万株。払込期日は9月22日。

信金中央金庫(8421、優先出資証券):春の国内株式市場の堅調や その後の国内外での金利低下(債券相場上昇)局面をとらえ、有価証 券売却益を前倒しで計上したため、4-9月(上期)の連結純利益は 計画比21%増の235億円となる見通し。前年同期比では3.4%の減益。

--取材協力:河野敏

Editor:Shintaro Inkyo、Makiko Asai、Hideki Asai

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