米ムーディーズのバーン氏:菅氏再選は日本国債にプラス

米格付け会社ムーディーズ・イン ベスターズ・サービスは、14日の民主党代表選挙で菅直人首相が再選 されたことを受けて、日本国債の格付けにプラスに働くとの見方を示 した。

同社ソブリン・リスク・グループのシニア・バイスプレジデント、 トーマス・バーン氏(シンガポール在勤)は17日、都内で講演し、「民 主党代表選の結果を受け、日本国債の格付けや格付け見通しは変わら ない」としながらも、「政策の継続性が確保されることはポジティブ」 との見解を示した。

ムーディーズによる日本国債格付けは上から3番目の「Aa2」、 格付け見通しは「安定的」となっている。

また、「一時的な景気刺激策が取られるにしても、名目国内総生産 (GDP)成長率の見通しが低いことを考慮すれば、市場の信頼を得 る上で、歳出削減は避けられない」とも指摘した。

共同通信によると、菅改造内閣は、追加経済対策を盛り込んだ 2010年度補正予算編成を指示する見通し。バーン氏は、追加的な刺激 策が取られれば格付けにはネガティブとしながらも、「規模が小さく一 時的、限定的な措置であればネガティブにはならない」とも語った。

日本銀行が為替介入を実施したことの影響に対しては、「米連邦準 備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)との協調介入でな い限り、市場の趨勢は変えられない」と指摘し、「格付けにおいては中 立的」との見方を示した。さらに、「日本は当面緩和的な政策を継続す る」との見通しを示した。

日銀が国債買い切りオペ増額を増額する場合について、「FRBに 比べて日銀はバランスシートを拡大する余地は残されている」ものの、 「バランスシートの拡大を推奨しない」と語った。

同氏は、日本国債の格付けの前提として、「今年、来年は消費税引 き上げを予想していない」と述べた。

--取材協力:Keiko Ujikane, Aki Ito  Editors:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

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