米国債(17日):上昇、アイルランドの債務危機を警戒

米国債相場は7年債を中心に 上昇。アイルランドのソブリン債危機が深まっているとの懸念が 「質への逃避」としての国債買いを支えた。

米消費者マインド指数が1年ぶりの低水準に落ち込んだこと も国債の買いにつながった。アイルランドの緑の党のジョン・ゴ ームリー党首はRTEラジオのインタビューで、同国政府がアン グロ・アイリッシュ銀行の債権者と条件見直しを検討した場合、 国債スプレッド(利回り格差)が拡大するだろうと発言。

ジェフリーズ・グループのシニア金利トレーダー、クリスチ ャン・クーパー氏は、「市場はまだ、システミックリスクの高まり を反映する材料には何にでも敏感に反応する」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨー ク時間午後4時11分現在、7年債利回りは前日比3ベーシスポイ ント低下の2.13%。同年債(表面利率1.875%、2017年8月償 還)価格は5/32上げて98 3/8。

10年債利回りは1bp下げて2.75%。週間ベースでは5b p低下した。2年債利回りは1bp低下の0.46%。8月24日に は過去最低の0.45%を記録した。週間ベースでは10bp低下と、 5月7日以来で最大の落ち込みだった。

30年債利回りは2bp低下の3.91%。週間ベースは4bp 上昇した。前日は一時、8月13日以来で最高の3.96%をつけた。

消費者マインド指数

9月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値) は66.6 と、前月の68.9から低下した。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト調査の中央値では70への上昇が見 込まれていた。

労働省が発表した8月の米消費者物価総合指数(季節調整済 み)は前月と同じ前月比0.3%上昇。食品とエネルギーを除いた コア指数 は前月比変わらずで、前月の0.1%上昇から鈍化した。

10年債と同年限インフレ連動債(TIPS)の利回り格差は

1.8ポイントに縮小。同利回り格差の過去5年の平均値は2.1% となっている。

CRTキャピタル・グループの国債ストラテジスト、イアン・ リンジェン氏は、「一連の統計はインフレ加速を示す内容ではなく、 それが米国債市場にとっての支援材料となっている」と述べ、「債 券相場のトレンドはやや上昇基調にあり、これまでとは反転して いる」と指摘した。

アイルランド情勢

バークレイズのロンドン在勤のアナリスト、ピエロ・ゲッツ ィ氏とアントニオ・ガルシア・パスカル氏は前日、アイルランド の金融部門でこれ以上の損失が出た場合、あるいは景気が悪化し た場合、同国は外部支援が必要になる恐れがあると指摘した。

これに対しアイルランドのレニハン財務相は、政府が資金調 達で困難に直面してはいないと述べた。

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