9月17日の米国マーケットサマリー:株が上昇、金は高値更新

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3039 1.3078 ドル/円 85.80 85.78 ユーロ/円 111.86 112.18

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,607.93 +13.10 +.1% S&P500種 1,125.66 +1.00 +.1% ナスダック総合指数 2,315.61 +12.36 +.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .46% -.01 米国債10年物 2.74% -.02 米国債30年物 3.91% -.02

商品 (中心限月)   終値   前営業日比  変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,277.50 +3.70 +.29% 原油先物 (ドル/バレル) 73.57  -1.00 -1.34%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが円に対して5週間ぶ りの高値から下落。ドルに対しても値下がりした。ユーロ圏の一 部銀行で損失が拡大するとの観測が再び強まった。

ユーロは円に対して8月10日以来の高値から下落。ドルに対 しては5日ぶりに下げた。銀行の損失によりアイルランドには外 部支援が必要になるとの観測が強まるなか、アイルランド国債と 欧州の指標国債との利回り格差は過去最大に拡大した。円はドル に対し週間では7月中旬以来の大幅安となった。日本政府・日銀 が15日に円高抑制と輸出主導の景気回復支援に向け円売り介入 に踏み切ったことが背景。

ナショナル・バンク・オブ・カナダの外為担当マネジングデ ィレクター、ジャック・スピッツ氏(トロント在勤)は、アイル ランドの「ニュースを受けてユーロ売りが出たのは意外ではない」 と指摘。同国の金融不安が再燃するとの観測は「ユーロに関して 市場全体が持っているセンチメントに近い」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時58分現在、ユーロは円に対して前 日比0.2%安の1ユーロ=111円94銭。一時は同112円98銭 まで上昇する場面もあった。ユーロはドルに対して0.3%安の1 ユーロ=1.3044ドル。一時は8月11以来の高値水準となる同

1.3159ドルまで上げた。ユーロは対ドルで、週間では2009年5 月以来で最大の上昇となる2.9%高。円はドルに対して0.1%安 の1ドル=85円82 銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。週間では3週連続高となった。消費者信 頼感指数の低下にもかかわらず、テクノロジー企業の決算が市場 予想を上回ったことから買いが優勢となった。

ソフトウエア2位のオラクルは、決算が市場予想を上回った ことが好感されて上昇。スマートフォン(多機能携帯端末)「ブラ ックベリー」を製造するリサーチ・イン・モーション(RIM) も高い。同社が示した売上高と利益の見通しはアナリスト予想を 上回った。キャタピラーやディーアなどの産業株も買い進まれた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種 株価指数は前日比0.1%高の1125.56。この日は方向感のない展 開が続いた。前週末比では1.4%高で、週間ベースで3週連続高 となった。ダウ工業株30種平均は11.43ドル(0.1%)上昇し、

10606.26ドル。ナスダック総合指数は0.5%上げて2315.61。 8営業日続伸で、2009年7月以来の長期連続上昇となった。

ハリス・プライベート・バンクのジャック・アブリン最高投 資責任者(CIO)は「テクノロジー企業の好調な決算には勇気 付けられる」とした上で、「潤沢な手元資金があり、バランスシー トも健全だ」と指摘した。

◎米国債市場

米国債相場は7年債を中心に上昇。アイルランドでソブリン 債危機が悪化しているとの懸念が質への逃避としての国債買いを 支えた。

米消費者マインド指数が1年ぶりの低水準に落ち込んだこと も国債の買いにつながった。アイルランドの緑の党のジョン・ゴ ームリ ー党首はRTEラジオのインタビューで、同国政府がアン グロ・アイリッシュ銀行の債権者との協議を検討した場合、国債 スプレッド(利回り格差)が拡大するだろうと発言。

ジェフリーズ・グループのシニア金利トレーダー、クリスチ ャン・クーパー氏は、「市場はまだ、システミックリスクの高まり を反映する材料には何にでも敏感に反応する」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨー ク時間午後4時11分現在、7年債利回りは前日比3ベーシスポイ ント低下の2.13%。同年債(表面利率1.875%、2017年8月償 還)価格は5/32上げて98 3/8。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。一時はオンス当たり

1284.40ドルまで上げ、2日連続で過去最高値を記録した。最高 値更新は今週3度目。金融市場の混乱を背景に安全な逃避先を求 める買いが続いた。

金は年初来で17%上昇、銀は24%上げており、ともに株式 や債券、他の商品市場を上回っている。ソブリン債が懸念される ほか、国や地域によって景気回復の速度にばらつきが見られ、金 融市場が不安定になっていることが背景にある。

リンド・ウォルドックの市場担当シニアストラテジスト、ア ダム・クロプフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は、「金相場は上 昇ペースを加速させている」と述べ、「国民が不安定な金融市場に おびえ始めている。金は安全な逃避先として選好される資産にな るだろう」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金 先物相場12月限は前日比3.70ドル(0.3%)高の1オンス=

1277.50 ドルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は4日続落。米国の景気回復ペー スが減速しているとの思惑から、需要先細りが警戒された。

9月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値) は66.6と、前月の68.9から低下した。これを嫌気し、原油は 一時2.4%下げた。政府報道官によると、カナダから米中西部へ 原油を輸送するエンブリッジ・エナジー・パートナーズのパイプ ライン「6A」が稼動を再開した。同パイプラインは原油漏出で 9日に操業を停止していた。

PFGベストのバイスプレジデント、フィル・フリン氏(シ カゴ在勤)は、「この日は消費者マインド指数が主な材料となった。 消費者が満足していなければ、需要は上向かないだろう」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は 前日比91セント(1.22%)安の1バレル=73.66ドルで取引を 終了した。一時は7日以来の安値となる72.75ドルまで下げた。 週間では3.7%安。

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