タルーロFRB理事:新タイプの銀行案はABS市場を過度に制限

米連邦準備制度理事会(FRB) のタルーロ理事は、金融システムリスクを低下させるため、エール大 学のエコノミストが示した新しいタイプの銀行案について、資産担保 証券(ABS)市場を過度に制限する可能性があるとの認識を示した。

同理事は17日、ワシントンでのパネル討論会で「金融危機が発 生する前の数年間に、ABSや関連金融商品を通じてあまりに多くの 信用が創造されたことに疑いの余地はない。ただその一方で、規制環 境におけるこのように劇的な変化が最善の政策対応であるかどうか問 い掛けることは、少なくとも妥当なことのように思われる」と語った。

エール大のゲーリー・ゴートン教授とアンドルー・メトリック教 授は論文で、今年成立した金融規制改革法が「影の銀行システム」に ある企業に十分対応していないと言及。こうした企業は、米サブプラ イムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)などの高リスク資産を、 一見リスクが低そうな短期証券に形を変えて販売し、それが危機の一 因になったとしている。タルーロ理事はこの論文について発言した格 好。

両教授は、新たなタイプの銀行によりリスクを減らすことを提案 している。新タイプの銀行は、証券化ローンすべてを買い取った上で、 投資家向けに自社の債券を発行するという。

タルーロ理事はこの案について、「あらゆるABSを著しく制限 することになる」と指摘。「銀行規制政策の重大な変更だけでなく、 連銀貸し出しの対象を新たなタイプの機関にまで大幅に拡大すること が必要になる」と説明した。

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