欧州債(17日):独10年債上昇-アイルランドの銀行損失拡大を警戒

欧州債市場ではドイツ10年 債相場が上昇。ユーロ圏諸国の銀行損失が拡大するとの観測を背景に、 域内で最も安全とされるドイツ国債の需要が高まった。

この日は独2年債相場も上昇。7週間ぶり高水準付近にある利回 りが投資資金を呼び込んだ。アイルランドの緑の党のジョン・ゴーム リー党首はこの日、同国政府がアングロ・アイリッシュ銀行の債権者 との協議を検討した場合、国債スプレッド(利回り格差)が拡大する だろうと発言。これを受け、アイルランドとドイツの10年債のスプ レッドは過去最大に拡大した。

INGグループの先進国債券戦略部門の責任者を務めるパドライ ク・ガービー氏(アムステルダム在勤)は、「スプレッドに拡大への 圧力がかかると、アイルランド国債は他国債よりも大きく拡大する傾 向がある。最も脆弱(ぜいじゃく)と見られているためだ」と発言。 さらに「一部では国際通貨基金(IMF)による支援の可能性もささ やかれている。銀行セクターへの懸念や、一層の予算削減で景気を損 なうとの心配がこうした見方を強めている」と続けた。

ロンドン時間午後4時22分現在、独10年債利回りは前日比5 ベーシスポイント(1bp、bp=0.01%)低下の2.43%。一時 は2.51%まで上げ、先月10日以来の高水準を付けた。同国債(表 面利率2.25%、2020年9月償還)価格は0.43ポイント上げ

98.43。2年債利回りは3bp低下し0.78%となった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE