円売り介入では円高阻止できず、米低金利やドル安で-クレディS

米国の景気回復の遅れで米金利が 低水準にとどまり、ドル安も続くことから、円売り介入で円高は阻止 できないだろう、との見方をクレディ・スイスが示した。

政府と日本銀行は15日、15年ぶりの円高を受けて輸出企業の競 争力が損なわれると判断し、6年半ぶりの円売り・ドル買い介入に踏 み切った。一方、米国で景気減速の兆候が高まる中、米国債が買われ、 10年債利回りは2.42%と昨年1月以来の低水準に低下した。

クレディ・スイス・グループの外国為替戦略責任者、レイ・ファ リス氏は16日、東京でのインタビューで、円の見通しは「米金利が今 後どれぐらい低水準にとどまるのか、今後さらに低下するのか、とい うことにかかっている」と述べ、「米金利は今後数カ月以内に底を打つ だろうが、この段階で予想するのはかなり難しい」と語った。

円は今年に入り、世界的なリスク回避で安全資産への需要が加速 していることから、全主要16通貨に対して上昇している。円は午前 11時10分現在、1ドル=85円72銭。円は15日の介入前に82円88 銭と、1995年5月以来の高値を付けていた。ファリス氏は、ドル・円 相場は今後3カ月で85円になるとの見方を示した。

ファリス氏は、「もし日本銀行が何か新しく、非常に緩和的な金融 政策を採用するなら、見通しは変化する」と指摘した上で、「ただ、日 銀がほとんど何もしないか、行動したとしても小規模なら、米金利が 引き続き話の中心となるだろう。つまり、かなりの円高が続くという ことだ」と話した。

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