米大統領の輸出評議会、貿易促進強化とFTAの決着促す-報告書

米ボーイングのジェームズ・マク ナーニー最高経営責任者(CEO)やゼロックスのウルスラ・バーン ズCEOらがメンバーを務めるオバマ米大統領の輸出評議会は16日、 貿易促進の強化と自由貿易協定(FTA)をめぐる取り組みの決着を 政府に促す報告書を発表した。

中間選挙まで2カ月足らずとなり、有権者の最重要項目が経済と なる中、オバマ大統領は貿易に照準を合わせており、輸出を今後5年 間で倍増させる目標をあらためて強調している。

大統領は、ホワイトハウスで評議会メンバーと会談後、「米企業の 輸出が増えれば、生産も増える。生産が増えれば、採用も増える。こ れは雇用の増加を意味する。賃金水準が平均を最大15%上回ることが 多い優れた雇用だ」と述べた。

大統領は3月に輸出評議会を設置。2015年までに米国の輸出を現 在の倍の約3兆1000億ドル(約266兆円)に増やし、200万人の追加 雇用を支えることを目標に掲げた。

大統領はまた、貿易課題の一つとして、批准が棚上げになってい る韓国とのFTAをめぐる交渉を再開し、11月の訪韓時に決着させる 方針だ。

大統領はこの日、米韓FTAについて11月の期限を示さずに、政 府は懸案の問題の解決に取り組んでおり、議会の承認を「できるだけ 早く」求める考えだと述べるにとどめた。

輸出評議会の報告書に中国人民元相場への言及はなかった。大統 領も中国についてコメントしなかった。