三井住友FG:大和からアナリスト2人採用-株式調査を強化

三井住友フィナンシャルグループ傘 下の日興コーディアル証券は、投資銀行業務で三井住友と提携を解消し た大和証券グループ本社からアナリスト2人を採用する見通しだ。8月 に新設した株式調査部の業務を大幅に強化する。年内に調査担当者を現 在の約30人から50人に増やす方針だ。

複数の関係者が明らかにした。日興コーデ証は大和証券キャピタ ル・マーケッツから、建設業界担当として川嶋宏樹氏を、REITなど も含む不動産業界担当として鳥井裕史氏を、それぞれシニアアナリスト に起用するとみられる。入社は10月1日の予定。また今週、紙・パル プ業界の担当者も競合他社から採用している。

三井住友FGは昨年、米シティグループからリテールの日興コーデ 証のほか、日興シティグループ証券の投資銀行業務の一部を総額5450 億円で買収。その後も証券業務を強化している。一方で大和は昨年末に 三井住友との法人業務での提携解消以降、人材流出や投資銀行業務のシ ェアを示すリーグテーブルで順位の低下が顕著になっている。

日興コーデ証の廣田祥二郎広報担当は、「日興は株式調査部門の強 化を引き続き進めている」とコメントし、個別の採用については確認し なかった。

採用を積極化

日興コーデ証は8月に株式調査部を立ち上げ、ゴールドマン・サッ クス・グループから吉田憲一郎氏を部長に抜擢した。すでに大和証から 三浦和晴氏を採用したほか、今週には三菱UFJモルガン・スタンレー 証券から岡芹弘幸氏を紙・パルプ産業のシニアアナリストに起用した。 同氏は日経ヴェリタスのアナリストランキングで首位。

三井住友FGでは北山禎介社長が8日、日興コーデ証を通じてロン ドン、ニューヨーク、香港で年度内に証券業務を開始する方針を表明し た。大和との提携解消で一時的に手薄になった投資銀行部門を自前で強 化し、海外も含めた業務の拡大を図る。

三井住友FGは17日午後、三井住友銀行の英国子会社が日興コー デ証と業務協働契約を結び、英国で証券業務を開始すると発表した。10 月以降、債券引き受けや日本株式や債券の仲介、M&A(合併・買収) 助言などの業務を順次開始する。

大和、リーグテーブル

大和証Gからは、直近の約3カ月で川嶋氏らを含むシニアアナリス ト少なくとも4人が退社し、日興などの他社へ移った。日経ヴェリタス によるランキングで証券・保険業界担当で3年連続のトップだった村木 正雄氏も9月にドイツ証券に移籍している。

こうした中、大和の同業務でのマーケット・シェアは低下している。 ブルームバーグ・データによれば、2010年これまでの日本企業などの株 式関連の引き受けランキングで大和は5位で、1年前の2位から順位を 落とした。三井住友は現在4位で大和を上回っている。

三井住友FGの株価は前日比19円高(0.7%)高の2609円で取引 を終えた。

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