【個別銘柄】日立、その他金融、保険、スクエニ、ヤフー、GSユアサ

きょうの日本株市場で株価変動材 料が出た銘柄の終値は以下の通り。

日立製作所(6501):前日比3.6%高の378円。ドイツ証券では、 利益成長の底堅さと低位なバリュエーションを評価し、16日付で投資 判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。また、会社側は5月公 表の計画通り、9月末を基準とする配当5円(普通配3円、創業100周 年記念配2円)を実施することを決定した。前年同期は無配だった。

その他金融株:武富士(8564)が7.5%高の173円となったほか、 クレディセゾン(8253)、アコム(8572)など東証1部値上がり率上位 に多数並んだ。その他金融指数は業種別上昇率で1位。シティグループ 証券では、武富士の8月の利息返還請求件数が前年同月比35%減とな るなど、業界各社の利息返還請求件数の低下傾向が続いていると指摘。 最高裁判決から4年8カ月を経過したことで、返還を求める債務者の数 が徐々に減少してきたのが原因としている。

保険株:MS&ADインシュアランスグループホールディングス (8725)が3.6%高の2058円、NKSJホールディングス(8630)が

3.6%高の546円など損保株中心に軒並み高。保険指数は業種別上昇率 の2位となった。損保業界での正味収入保険料が回復傾向にあるなか、 株式相場の回復を受けて過度の修正純資産減少懸念が和らいでおり、バ リュエーション見直しへの期待が高まった。

スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684):8.9%高の 1845円。子会社のスクウェア・エニックスと、中国のオンラインゲー ム会社、盛大遊戯有限公司は、オンラインゲームの提供で戦略的提携を 行うことで合意した。第1弾として、「ファイナルファンタジー」シリ ーズの最新作「ⅩⅣ」の中国本土での独占販売を許諾した。

ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674):3.3%高の619円。 三菱商事(8058)、自動車部品で北米最大手のマグナ・インターナショ ナル(カナダ)と欧州で電気自動車用リチウムイオン電池の合弁生産に 乗り出す、と17日付の日本経済新聞朝刊が伝えた。ゴールドマン・サ ックス証券では、報道が事実なら「2012年度の生産能力は12万台規模 と当社予想(7万台能力)を上回る事業規模となる可能性が出てきた」 などとし、短期株価にポジティブ効果をもたすだろうとコメント。

ヤフー(4689):3.4%安の2万9090円。インターネット上でのト ラフィックの流れが、ポータルサイトからソーシャルメディアサイトへ と移る中、中期的な業績不透明感が台頭。特定サービス産業動態統計調 査で7月のインターネット広告の売上高が前年同月比3.2%増と広告全 体の7.9%増を07年の統計発表以来初めて下回ったことも懸念された。

エーザイ(4523):0.7%安の3035円。米国で審査中の肥満症治療 剤ロルカセリンについて、16日に開催された米国食品医薬品局(FD A)内分泌/代謝薬・諮問委員会がFDA承認の非推奨を採択したと 17日発表。野村証券では、エーザイが米国で販売権を持つロルカセリ ンと、日本での販売権を持つアボット・ラボラトリーズの抗肥満薬メリ ディアに関する一連の評決結果はネガティブとしている。

日新電機(6641):6.1%高の397円。JPモルガン証券は16日付 の投資家向けメモで、「有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)関連 企業として注目」しているとし、同社株の目標株価580円と投資判断 「オーバーウエート」を継続した。

日本板硝子(5202):3.8%高の191円。配当金支払いの負担軽減 のため、UDSコーポレート・メザニン3号投資事業有限責任組合など が保有するA種優先株式計98万株を取得し、消却する。取得価額は約 101億円。取得および消却日は10月1日。

アクセル(6730):2.3%安の1955円と続落。パチンコ向けの販売 低迷などから、11年3月期業績予想を15日に減額修正した余波が継続 した。パチンコ業界全体の縮小懸念から、早期の収益本格回復は困難と の見方が根強い。

神鋼商事(8075):8.5%高の179円と午後に急騰。午後1時に11 年3月期業績予想の上方修正を発表。自動車・半導体などの販売回復に 伴い、連結営業利益は前期比29%増の74億円(従来64億円)となる 見通し。9月末の配当実施方針も示した。

カプコン(9697):1.5%高の1377円と午後に値を上げた。同社の 辻本春弘社長は17日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで、 中国への進出について、現地企業と水面下でオンラインゲームの供給で 交渉しており、「来年ぐらいには発表できる」ことを明らかにした。

花王(4452):1.3%高の2053円。4-9月連結営業利益は前年同 期比16%増の530億円前後になりそう、と17日付の日本経済新聞朝刊 が伝えた。従来予想を40億円上回る。産業向け化学品事業の収益が回 復し、コスト削減も進むという。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):1.3%高の1979円。3 -8月連結営業利益は前年同期比2%増の1200億円になったようだ、 と17日付の日本経済新聞朝刊が報道。猛暑で飲料やアイスクリームが 好調だったという。また、シティグループ証券では、中心事業である国 内コンビニ事業の好転が株価の起爆剤になりそうだとし、投資判断「買 い」で新規にカバーを開始した。目標株価は2400円。

ファミリーマート(8028):1.2%高の2951円。クレディ・スイス 証券では、安定したキャッシュフロー見通しやアジアを中心とした積極 的な海外展開などを評価し、投資判断「アウトパフォーム」で調査を開 始した。目標株価は3600円。

ゼンショー(7550):2.1%高の834円。野村証券では投資判断を 新規「1(買い)」とし、16日付でカバーを開始した。収益性を向上 させながら成長できる要因は、原材料の調達から加工、物流、サービス 提供を網羅する「食のサプライチェーン」を構築していることにあると 分析。和食ファストフード市場を創造していると評価している。目標株 価は1100円。

住友商事(8053):2.3%高の1094円。中国の水事業最大手の北京 首創(北京キャピタル)と水インフラ関連事業で提携すると17日に発 表。住友商と、北京キャピタルの全額出資子会社北京キャピタル香港が 共同設立する事業投資会社を通じ、中国での下水処理事業に参画する。 住友商事はグループで事業投資会社株の40%を保有し、3年後に約500 億円の投資規模確保を目指す。

富士テクニカ(6476):値幅制限いっぱいのストップ高(50円) となる34%高の197円。自動車用金型業界3位の宮津製作所(群馬県 大泉町)の事業を買収する、と17日付の日本経済新聞朝刊が報じた。 宮津は事業譲渡後に会社を清算し、同社は企業再生支援機構から8割の 出資を受け入れ経営基盤を強化するとしている。