米財務長官:人民元「大幅な上昇」必要、政府は行動へ

ガイトナー米財務長官は、人民元 の「大幅かつ持続的な」上昇を中国は容認する必要があると述べた。 米議員らは人民元の問題で、中国に対して一段と強硬な姿勢を取るよ う政府に求めている。

ガイトナー財務長官は16日、上院銀行委員会の公聴会で、「人民 元の上昇ペースはあまりにも遅く、上昇の幅はあまりにも小さい」と 証言。「米国が活用できる手段と多国的なアプローチをどのように組み 合わせれば、中国当局により迅速な行動を促せるかという重要な問題 を検討している」と語った。

財務長官は、中国の為替政策に対応し、企業が求めることができ る通商制裁に関する法案を慎重に検討する考えを示した。こうした法 案には、ティモシー・ライアン議員(民主、オハイオ州)とティム・ マーフィー議員(共和、ペンシルベニア州)が下院に提出した法案も 含まれる。

中国の為替政策に対しなぜ政府は態度を明確にしたがらないのか、 民主・共和両党の議員から疑問の声が上がる中、財務長官はこの日の 証言で、行動を起こすと確約。人民元の上昇を求め、かつ中国企業に 貿易上の優位性を与える政策に抗議する上で、米財務省の姿勢に変化 が生じたことを示唆した。

ガイトナー財務長官はまた、次回の半期為替報告を通じて中国に 一段の圧力をかけるかどうかを米政府は検討していくと述べた。当初 4月に提出される予定だった前回の為替報告は6月に発表され、中国 の為替操作国認定までは踏み込まなかった。次回の報告書は10月に議 会に提出される予定。

財務長官は報告について、「時間をかけて為替レートの上昇を容認 させる上で、現時点ではわれわれの基本的な利益を促進する効果的な 手段ではない」と指摘した。

為替操作国

銀行委員会の共和党トップ、リチャード・シェルビー議員(アラ バマ州)は「中国が輸出を支援するために自国通貨を操作しているこ とに疑いの余地はない」と発言。「なぜ米政府は中国を為替操作国とし て認定することを拒否し、同国をかばうのか。これだけは理解できな い」と語った。