欧州ソブリン債の保証コスト、投資適格社債との差が過去最大

欧州のソブリン債をクレジット・ デフォルト・スワップ(CDS)を使って保証するコストと投資適格 級の社債の保証コストとの差が、過去最大になった。政府が財政赤字 削減に苦しむ一方、企業はバランスシートを修復しているためだ。

欧州15カ国の国債のCDSスプレッドで構成する指数は、投資適 格級社債で構成する指数を約48ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)上回っている。CMAとJPモルガン・チェースのデータが 示した。通常は、社債の方が国債よりも保証コストが高い。

バークレイズ・キャピタルのクレジットストラテジスト、アジズ・ スンダジ氏は、両指数の差は「金融機関以外の企業の信用力と、政府 の信用力との根本的な差を浮き彫りにしている」とした上で、「企業の バランスシートは堅固で流動性バッファーも大きいもようだ。業績も 予想より上振れしている。問題のほとんどすべてはソブリン債から生 じている」と指摘した。

ギリシャ、アイルランド、ポルトガルの財政赤字削減努力は歳出 削減、成長低下、失業増加による税収減によって難航。一方、企業は リセッション(景気後退)期の人員削減とコスト節減が奏功し、増益 を謳歌(おうか)している。

マークイットiTraxx・SovX西欧指数は過去最高に近い

152.5bp。マークイットiTraxx欧州指数は104.75bp。国債 CDSの指数は3月以来、社債を上回っている。