米国株:総じて下落、フェデックスの利益見通しを嫌気

米株式相場は総じて下落。アッ プルの携帯型多機能端末「iPad(アイパッド)」の中国発売を控 えテクノロジー株が買われたものの、フェデックスの利益見通しが市 場予想に届かなかったことが嫌気され、全般的に軟調な展開となった。

小荷物輸送で米2位のフェデックスが安い。また米国の住宅差し 押さえ件数が過去最高に達したことから、パルト・グループが下落し た。一方、アップルは276.57ドルと上場来最高値。S&P500種 株価指数のテクノロジー株指数は、主要10業種中で最大の上げとな った。フォード・モーターは、バークレイズが投資判断を引き上げた ことに反応し、買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比0.1%未満下落の1124.66。一 時は0.6%安まで下げた。ダウ工業株30種平均は22.10ドル (0.2%)上昇し、10594.83ドルと、8月10日以来の高値。米証 券取引所全体での騰落比率は1対2。

ブラックロックの投資ストラテジスト、ラス・ケステリッヒ氏は、 「回復はまだら模様だ」とし、「経済指標はまちまちな状況が続いて いる。輸送業界で悲観的な見通しが示されたことは、米国の景気回復 が弱々しいものになるとの見方を裏付けている」と述べた。

米景気減速の兆候が強まるなか、S&P500種は4月に付けた 年初来高値から7.6%下げている。この下落で指数構成銘柄の予想 株価収益率(PER)は約12.2倍と、2009年3月以来の低水準付 近となっている。

運輸株の下落

S&P500種の運輸株指数は1.2%安と、24業種中で最大の下 げ。フェデックスは3.8%安の82.72ドル。同社の発表によれば、 9-11月(第2四半期)の1株当たり利益は1.15-1.35ドルとな る見通し。ブルームバーグがまとめたアナリスト19人の予想平均は

1.37ドル。同社はまた、1700人の人員削減を明らかにした。

住宅建設株指数は3%下落と、ここ1カ月余りで最大の値下がり。 米リアルティトラックの調査によれば、米国では8月の住宅差し押さ え件数がこの5カ月で3度目の過去最高に達した。金融機関が返済不 能に陥った数千人もの住宅所有者に対する差し押さえ手続きを完了し たためとみられる。

売上高で米最大の住宅建設会社、パルトは3.9%安の8.24ドル。 KBホームも3.9%値下がりし、11.27ドル。

テクノロジー株

アップルのけん引でS&P500種のテクノロジー株指数は

0.7%高と、10業種中で最大の値上がりとなった。

同指数は7営業日続伸と7月以来の長期上昇局面となっている。 事情に詳しい関係者によれば、マイクロソフトは配当と自社株買いの 資金を調達するため年内にも、債券を発行する計画だ。これに反応し、 同社株は今週上昇。また、14日に初の配当計画を明らかにしたシス コシステムズも買われている。

フェデレーテッド・インベスターズの株式市場チーフストラテジ スト、フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は、「テクノ ロジー企業は魅力的だ」と語る。「こうした企業には潤沢な手元資金 がある」と指摘した。

フォードは4.8%高の12.44ドルだった。バークレイズはフォ ードの投資判断を「オーバーウエート」と、従来の「イコールウエー ト」から引き上げた。コスト削減などによる収益力の改善を理由に挙 げている。

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