スウェーデン企業、今年は西欧最大の増配か-財政緊縮策の圧迫なし

西欧で今年最も大きく配当を引き 上げるのは、スウェーデン企業となりそうだ。北欧一の経済大国であ る同国では、企業は他の欧州諸国のような緊縮財政策により苦しめら れてはいない。

ブルームバーグがまとめた試算によると、スウェーデン企業の今 年の配当は平均で21.5%増加する見込みだ。ドイツ企業は14.3%増、 スイス企業は16%増となるほか、欧州の主要企業の株価指標であるユ ーロ・ストックス50指数の構成企業では平均11.7%増が見込まれて いる。

デンマークは15.8%増、ノルウェーは15.3%増とみられており、 両国の増配率もユーロ・ストックス50指数企業の平均を上回る。

輸出主導型経済のスウェーデンでは、財政赤字負担が欧州諸国の 中で最も小さく、公的債務水準はユーロ圏平均のほぼ半分。他国が強 いられている予算削減の回避に寄与している。ユーロ・ストックス50 指数が年初来で6%値下がりする一方で、スウェーデンを中心とする 北欧諸国の株価を示すストックス北欧30指数は18%上昇した。

SEB銀行の投資戦略部門グローバル責任者、ハンス・ペテルソ ン氏はインタビューで、「特に他地域の不確実さと不安定性を考慮する と、投資家が北欧に注目するのは賢明だろう」と述べ、「スウェーデン 企業の業績見通しの大幅な上方修正や成長市場への関与という観点か らすると、潜在能力はまだかなり大きい」と語った。

ブルームバーグのデータによると、サンドビックやボルボ、スタ トイル、DnB NOR、SKFなどの企業が増配する可能性が大きい。