イケアの定番書棚、ギリシャで22%値下げ-緊縮財政の影響表す

家具小売り世界最大手、スウェー デンのイケアは、定番商品の書棚「ビリー」をギリシャで22%値下げ した。これは同国の緊縮財政策やソブリン債危機が購買力に及ぼす影 響の大きさを示すものだ。

イケアのギリシャ店舗では、ビリー書棚を現在35ユーロ(約 4000円)で販売している。1年前は45ユーロの値札が付いていた。 同社のウェブサイトによれば、世界37カ国で販売する同商品の平均価 格は7.6%下落し、55.54ドル(約4700円)となっている。

ブルームバーグ・ニュースが集計した指数によると、イケアが販 売するビリー書棚のユーロ圏13カ国の価格は世界平均を下回った。ギ リシャでの10ユーロの値下げ幅はキプロスと並び域内で最大。

ABNアムロ(アムステルダム)のマクロ調査責任者、ニック・ コーニス氏は「賃金が下落していることを考えれば、ギリシャ国内の 物価下落は理にかなっている」と指摘。「これは前進するために必要な 調整の一種だ。内需の弱さを相殺するため、同国の輸出の押し上げに 徐々に寄与するだろう」と語った。

その他ユーロ圏諸国で投資家が注視しているのは、ビリー書棚が 39ユーロから35ユーロに値下がりしたアイルランド。そしてスペイ ンでは据え置かれたが、0.29ユーロの値上げで35.29ユーロとなった ポルトガル。両国は財政赤字削減に向けて付加価値税(VAT)を引 き上げている。