日銀:介入資金は放置の姿勢、資金供給オペ1兆円を継続

日本銀行はこの日午後、17日か ら始まる期間1カ月の1兆円の資金供給オペを実施した。前日の為替介 入によって17日は円資金が増える見通しだが、日銀はこれまでと同額 の資金供給オペを継続したことで、前日実施された介入資金は全額市場 に放置された格好となる。

午後1時に本店共通担保オペ1兆円(9月17日-10月7日)が実施 された。17日はもともと、以前に実施された1兆円の資金供給オペが 期日を迎えて終了する予定。同額のオペが継続されなかった場合は資 金吸収要因になっていた。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「日銀が円売り介入に対して 資金吸収オペを実施することはない」としたうえで、「通常の金融調節 を続けることで当座預金は介入分がある程度上乗せされる。介入資金を 放置するような形になり、さらに緩和的な状況になってくる」と指摘し た。

政府・日銀は15日、6年半ぶりに円売りドル買いの為替介入を断 続的に実施。円相場はドルに対して約15年ぶりの高値となる1ドル= 82円台後半から85円台後半まで、3円近く急落し、この日は85円台 前半で推移している。

16日の当座預金残高は前日比1000億円減の15兆1000億円程度 になる。前日に実施された円売り介入は2兆円規模に達しているとの観 測も出ており、決済日となる2営業日後の17日の同預金残高は大幅に 増加する可能性がある。

日銀の野田忠男審議委員は15日の会見で、「介入資金は一時的に は金融市場への供給要因となる。従って日銀としては、この介入の資金 も視野に入れながら潤沢な資金供給を行っていくことになるのではない か」と述べた。一方、「だからと言って、介入額がそのまま日銀の当座 預金残高の増加にストレートに結び付くと現時点で考えているわけでも ない」とも語った。

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