アクセル株が最安値、パチンコ向け低迷で大幅減益へ-安定業績崩壊

パチンコ向け主力の半導体メーカ ー、アクセルの株価が東証上場来安値を更新した。パチンコ向けの販売 低迷などから、会社側が今期(2011年3月期)業績予想を減額修正し た。減額幅が予想以上に大きく、これまでの業績安定イメージが崩れた との見方が出ている。

株価は値幅制限いっぱいのストップ安(500円)となる前日比20% 安の2000円まで下落、08年11月の東証上場以来の最安値を付けた。

同社が15日に発表した業績予想修正によると、今期の営業利益は 前期比68%減の19億7000万円となる見込み。従来予想の47億4000 万円からは58%の減額。国内経済低迷などから、今期のパチンコの新 台想定需要を300万台から250万台へ引き下げた。リユース需要の本格 化が予想より早まったことも響く。

大和証券キャピタル・マーケッツの弓削嘉毅アナリストは投資家向 けメモで、「景気が悪化する中でも比較的健闘してきたパチンコ業界だ が、景気低迷と1円パチンコ普及による中小パチンコホールの体力低下 や、リユース増加などの影響でついに沈みつつある」と指摘する。

その上で、パチンコ機の新台需要は構造的に縮小するステージに突 入したと同氏は分析、アクセルについては「ニッチ市場で高いシェアを 持つディフェンシブ型企業というイメージが、業界環境悪化で完全に崩 れ去った」と結論づけている。ブルームバーグ・データによると、アク セルは02年12月のジャスダックへの株式公開以来、前期(10年3月 期)まで営業増益を続けてきた。