米住宅差し押さえ件数、8月は過去最高-リアルティトラック

米国では8月の住宅差し押さえ件 数がこの5カ月で3度目の過去最高に達した。金融機関が返済不能に 陥った数千人の住宅所有者に対する差し押さえ手続きを完了したため とみられる。米リアルティトラックの調査で明らかになった。

リアルティトラックの16日の発表資料によれば、貸し手への所 有権移転は前年同月比25%増の9万5364件と、同社が集計を開始 した2005年以来で最高となった。デフォルトや競売の通告を含む差 し押さえ手続き開始件数は同5%減の33万8836件。これは全米で、 381世帯に1世帯の割合で通知を受けた計算になる。

リアルティトラックのマーケティング担当上級副社長、リック・ シャーガ氏は電話取材で、「このままいけば今年の住宅差し押さえと 所有権移転の件数は過去最高となりそうだ」と予想。「根底にある経 済状況は改善していない」と述べた。

ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ ザンディー氏によると、2011年までに約200万件の住宅が差し押さ えとなる見通しだ。米住宅金融最大手のファニーメイ(連邦住宅抵当 金庫)は15日のリポートで、今年の住宅販売件数が09年全体を 7%下回る水準との見通しを示した。

デフォルトの通知件数が減少する一方で、差し押さえ件数は増え ている。リアルティトラックの説明では、これは貸し手が差し押さえ 手続きを開始する物件の数をコントロールしようとしているためだと いう。返済期限を守る借り手が増えていることを意味しているわけで はないと、シャーガ氏は指摘している。

To contact the editor responsible f Kara Wetzel at kwetzel@bloomberg.net