積水ハ株が続伸、中国瀋陽市で不動産開発を検討-海外展開加速を期待
鷺池秀樹積水ハウスの株価が前日比1.8% 高の748円まで続伸。中国・瀋陽市で不動産開発を検討していることが 明らかになり、海外展開の加速や将来の収益貢献を見込んだ買いが入っ た。
16日付の日本経済新聞朝刊は、積水ハが中国の不動産開発事業に 参入すると報道した。遼寧省瀋陽市にマンションや戸建て住宅、商業施 設などを建設、2014年までの完成を目指すという。事業規模は900億 円を見込み、用地取得だけで約250億円の投資が必要としている。
積水ハは16日朝、「瀋陽市との間で都市開発案件などについて最 終合意に向けて諸条件を検討している段階」とのコメントを公表。報道 された都市開発の規模や投資金額などの概要については、「当社側の提 案計画のひとつであり、両者で合意された内容ではない」とした。
東海東京調査センターの細井克己シニアアナリストは「報道内容が 事実なら、オーストラリアに続く海外案件第2弾で、海外展開が加速し ている点が評価できる」と言う。
日本国内の住宅市場が人口減少などでリフォーム中心となるなか、 経済成長著しい中国などアジアでは高い成長が見込める。細井氏は「住 宅は文化。日本の住宅メーカーが海外で受け入れられるには時間を要す るだろうが、今後の成長のためには海外進出がポイントで期待できる」 と述べていた。
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