82円の防衛線への言及は当局の大きな過ち-JPモルガン

外為市場で2004年来初の介入に 踏み切った日本の当局者の1人が防衛線の水準を明らかにしたことは、 投機家の攻撃を誘う大きな過ちだったと、JPモルガン・チェースが 指摘した。

仙谷由人官房長官は15日、記者会見での質疑応答で82円が防 衛線かとの問いに肯定の答えを返した。

JPモルガン・チェース銀行為替資金本部の佐々木融チーフFX ストラテジストは同日、最終的に円が再び上昇に転じるのは不可避だ とした上で、その際に82円が、当局の再介入の水準として投機の焦 点になるだろうと指摘した。さらに、82円を突破すれば一気に79円 75銭まで円高が進む可能性があるとも述べた。

渡辺喜美・みんなの党代表も16日に、仙谷氏の発言を批判した。

また、ゴールドマン・サックス・グループのロンドン在勤チーフ エコノミスト、ジム・オニール氏は、日本の介入は「同国が背負って いる痛みの大きさを示している」とした上で、日本が「介入する時は ついていくしかない。円は今後2年で110円まで下がるだろう」と 語った。