NZ中銀:政策金利3%で据え置き-市場の予想通り

ニュージーランド(NZ)準備 銀行(中央銀行)は政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レ ートを3%に据え置いた。同中銀は過去80年間で最悪の被害をもた らした地震の影響で短期的な経済成長が抑制されるとの見通しを示 したほか、個人消費の伸び鈍化によってインフレの脅威が後退した と説明した。

ボラード総裁は声明で「家計部門は依然慎重だ」とした上で、 「地震は経済活動を大きく混乱させた。今後も混乱はしばらく続く 公算が大きい」と表明した。ブルームバーグ・ニュースがエコノミ スト14人を対象に実施した調査では、全員が据え置きを予想してい た。

オーストラリアや韓国、マレーシアなどのアジア太平洋諸国は 世界経済の回復力を考慮して利上げを休止していたが、NZもこれ に続いた。NZ中銀は、9月4日にクライストチャーチ市の近くで 発生した地震によって7-9月(第3四半期)の国内総生産(GD P)伸び率は0.3ポイント押し下げられる可能性があるとした。同 中銀はインフレ見通しを引き下げた。

ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、マシュー・シ ルコスタ氏(シドニー在勤)は「地震によって向こう数カ月の景気 回復ペースの不確実性が増した」と指摘。「政策当局者らは、再び 引き締めを開始する前に信頼感の向上に集中するだろう」と述べた。

政策金利発表を受け、NZドルは下落。ウェリントン時間午前 9時8分(日本時間同6時8分)現在、1NZドル=0.7279米ドル と、発表直前の0.7313米ドルから下げた。ボラード総裁は「時間 とともに、金融政策支援の一段の解除が必要になる公算だ」と述べ、 「追加利上げのペースと幅は、6月時点の予想よりも緩やかになる 可能性が高い」と付け加えた。