米エアガス:株主はエアープロダクツ擁立の取締役承認、身売りに賛同

米工業用ガス会社エアガスの株 主は15日の年次株主総会で、同社に55億ドルの敵対的買収案を提示 した同業の米エアープロダクツ・アンド・ケミカルズを支持し、エア ープロダクツが擁立したエアガス取締役会のメンバー候補全員を承認 した。さらに株主総会開催要請を含む複数のエアープロダクツからの 要請にも応じた。

エアガスの株主は、エアープロダクツが推薦する取締役メンバー 候補のジョン・P・クランシー氏(65)、ロバート・L・ランプキン ス氏(66)、テッド・B・ミラー・ジュニア氏(58)に賛成票を投じ た。

また、来年1月18日の株主総会開催要請に対しては賛成票が過 半数に達した。エアープロダクツから擁立された取締役会メンバー候 補は、次回の総会開催までにエアガス取締役会の支配権を握る可能性 がある。

これに対し、エアガスの創業者ピーター・マッコースランド最高 経営責任者(CEO)は、インタビューで株主総会開催案については 賛成票が発行済み普通株式の半分以下であり、デラウェア州の法律で 定められている67%の賛成率を満たしていないと述べた。

エアープロダクツは先週、エアガスに対する買収提示額を1株当 たり65.50ドルに引き上げた上で、推薦する3人の候補が承認され ず、要請が応じられない場合はエアガス買収案を撤回する意向を示し ていた。

エアープロダクツは、エアガスが2度にわたり買収案を拒否する と、今年2月に株式公開買い付けによる敵対的買収を開始した。