日本の為替介入は成功も、投機家が退散の可能性-シティグループ

外国為替市場での日本当局の円売 り介入は、市場が考えている以上の成功を収める可能性があると、シ ティグループが指摘した。円相場の下落を見て投機家が退散する可能 性が高いと説明した。

シティの為替ストラテジスト、トッド・エルマー氏(シンガポー ル在勤)は電話インタビューで、「日本が介入で円押し下げに成功する のは難しいというのが共通認識になっているが、われわれは市場があ まりにも安心し過ぎていると考えている」と述べた。

政府・日銀は15日、2004年以来の市場介入に踏み切った。14 日の米市場で円は一時1995年5月以来の円高となる1ドル=82円 88銭を付けた。野田佳彦財務相によると、日本は単独で行動した。

シティのアナリストらは15日のリポートで、円売り介入について 認めた際の野田財務相の「常にない直截な」発言ぶりは介入に関して 「強い確信」を持っていることを示唆したと指摘した。

米国と中国、カナダの当局者らはそれぞれ、ブルームバーグ・ニ ュースに対し日本の介入についてコメントを控えた。

シティのアナリストらは「多くの投資家があまり望ましくない水 準でドルを売り持ちしている。若干の介入成果でも、これらの投資家 がいらだって買い戻す可能性はある」とし、「日本の介入は広く信じら れている以上に成功する公算がある。これはドルが円に対して上昇す るとの当社の予想をさらに強める」と書いている。

投資家は介入の間隙(かんげき)を縫ってドルの買い持ちポジシ ョンを組むべきだと勧めた。

また、一部の投資家は日本の介入に対する国際社会の懸念を過大 にみていると指摘。協調介入の可能性は低いものの、米当局が介入に ついてコメントを避けたことは市場を失望させる公算があると分析し た。

仙石由人官房長官は82円が、円高が景気を損なうことを阻止する 防衛線だと思うと発言している。また、政府は介入について米欧の理 解を得ようとしているとも述べた。

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