円が15年ぶり高値から急反落、3日以来の85円台-6年半ぶり介入で

東京外国為替市場では、政府・日 銀による6年半ぶりの円売り・ドル介入で急落した円の対ドル相場が、 午後の取引で一段安の展開。一時は今月3日以来の1ドル=85円台を 付けた。

野田佳彦財務相は15日午前、財務省内で会見し、「為替相場の過 度な変動を抑制するため、為替介入を実施した」と表明した。日本に よる単独介入で、同日午前10時35分には介入を実施したと説明した が、規模は明らかにしなかった。介入に踏み切った理由については、 日本経済はデフレが進行し、依然厳しい状況とした上で、円高進行は 経済に悪影響を与え看過できないとしている。

ドル・円相場は1ドル=82円88銭と1995年5月以来の円高値を 更新した後、為替介入を受けて急反落。午後1時すぎに85円台に乗せ、 一時は85円14銭の円安水準を付けており、この日の円高値から2円 超も円安に振れたことになる。

外為どっとコム総合研究所の植野大作主席研究員は「第二次菅内 閣の組閣までの政策的なエアポケットのなかでの円高進行が懸念され ていただけに、きょうの介入で日本政府の円高阻止に向けた本気度は 示された」と指摘。その上で、「今後の注目点は、どの程度の金額を介 入に投じるのか、また、日銀が介入資金を非不胎化し自らのバランス シートを拡大させるかどうかで、これらのポイントによって今回の為 替政策の有効度合いが測られる」と語った。

日経英語ニュースは15日、日銀が円売り介入で市場に供給される 資金を吸収しない方針を固め、為替介入と資金を放置する「非不胎化」 を同時に行うと報じた。

円が対ドルで急落するなか、ユーロ・円相場も1ユーロ=107円 台後半から一時、110円43銭まで円安が進行。これは8月17日以来 のユーロ高・円安水準となる。

資産管理サービス信託銀行資金為替部の野村祥宏調査役は、21日 の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは米国の量的緩和期待でド ル売りの流れが続く可能性が高いとした上で、「今は円高でなくドル安 の相場なので、日本が円売り介入をしてもあまり効き目はない」と指 摘していた。

日本経済がバブル崩壊後の低迷と長期デフレに苦しむなか、政 府・日銀は2003年に過去最高となる20兆4000億円相当の円売り介入 を実施。04年第1四半期には14兆8000億円規模の円売りを行った。 この間、円相場は120円から105円台まで上昇。最後の介入が行われ た04年3月16日は109円前後だった。

--取材協力 関泰彦 Editor:Masaru Aoki, Joji Mochida

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